「豊臣兄弟」信長生還 義昭誤算…明智光秀に“スパイ指令”ネット沸く「将軍黒幕説」本能寺の変まで12年
俳優の仲野太賀(33)が主演を務めるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日曜後8・00)は12日、第14話が放送され、第4章「元亀争乱編」に突入。織田信長が撤退を余儀なくされた「金ヶ崎の退き口」(1570年・元亀元年)が描かれた。
<※以下、ネタバレ有>
NHK連続テレビ小説「おちょやん」などの八津弘幸氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ通算65作目。“天下一の補佐役”豊臣秀長を主人公に、豊臣兄弟の絆と奇跡の下克上を描く。兄・豊臣秀吉役は俳優の池松壮亮が演じる。
第14話は「絶体絶命!」。浅井長政(中島歩)が朝倉方に寝返ったと知り、織田信長(小栗旬)は激高。しかし、藤吉郎(池松壮亮)の機転で冷静さを取り戻し、退却を決める。藤吉郎は、信長が京に戻るまで朝倉軍を食い止める「しんがり」を担うことに。手勢はわずかで、小一郎(仲野太賀)は最も危険な役目を引き受ける。兄弟の命懸けの撤退戦が始まる…という展開。
越前・金ヶ崎城。市(宮崎あおい)から陣中見舞いの小豆が届く。竹中半兵衛(菅田将暉)は「その小豆は我らのことかもしれませぬ。前と後ろを塞がれ、まさに袋の鼠」、藤吉郎は「お市様は、敵に気取られぬように、そのような形で殿の窮地を知らせようとされたのでは」、小一郎は「この白い文は、何も書くことができぬお市様の苦しみそのもの。浅井様謀反の証しにござりまする!」と進言。信長は「なぜじゃ…なぜじゃ…なぜじゃ…長政!」と叫んだ。
明智光秀(要潤)は「どうかお気をお鎮めくだされ」。信長は光秀を蹴り飛ばし「公方の飼い犬ごときがわしに指図をするな!」とヒートアップした。
そこへ藤吉郎が自ら刀を右足に突き刺し「この猿、うっかり傷を負ってしまいました!これでは足手まといじゃ。素早く動くことはできませぬゆえ、わしがここに残りまする!」「この戦は、残念ながら我らの負けにござりまする!朝倉の追手は、この猿が食い止めますゆえ、殿はその隙に京へお戻りくださりませ!殿さえご無事なら、我らは何度でもよみがえりまする!」――。信長は「二刻(約4時間)でよい」「京で宴の支度をして待っておる。朝倉の者共がどれほど間抜け面であったか、面白可笑しくわしに話して聞かせよ」と命じた。
半兵衛は長政の裏切りを予見し、周辺の地形を書き留めていた。
燃え尽きるまで一刻半の松明は、蜂須賀正勝(高橋努)が持つ。半兵衛も雄叫び。半兵衛の策は、狭い場所に敵を誘い出しての迎撃。“しんがりの中のしんがり”は小一郎が志願した。
激闘が続く。逃げ切りまで残り一刻。信長は馬を捨て、歩いて山道を進んだ。
小一郎たちは満身創痍。朝日が昇ると、浅井軍が目の前に。もはや半兵衛も「あとは一丸となって、死に物狂いで戦うのみ!」。そして、長政と対面した。
小一郎は和睦を提案したものの、浅井の鉄砲隊が銃口を向ける。絶体絶命――。銃声が響き渡ると、倒れたのは敵方。光秀が現れ「我らも浅井を押しとどめるために、しんがりを仰せつかったのじゃ。すべて我らが追い払った。もはや織田殿を追う者はおらん!」。その時、松明の火が消えた。
小一郎「この戦は、わしらの負けじゃ。じゃが、勝ちに等しい負けじゃ!我が殿が生き延びたからには、必ずや浅井殿に報復致しまする。せいぜい気を抜かぬことじゃ!」
藤吉郎「(小一郎たちに担がれ)ここからはただひたすらに、逃げて逃げて逃げまくるのじゃ!」
長政は小谷城に戻り、信長の反撃に備える。信長は生還。ボロボロの姿のまま、足利義昭(尾上右近)に浅井討ちを誓った。
京・妙覚寺。小一郎たちは生還。松永久秀(竹中直人)が出迎えた。約束の宴。藤吉郎は信長と再会し、感涙。気絶したが、京都中の名医と薬師が待機していた。
義昭は木下兄弟を手懐けることをあきらめ、光秀に「そなたが信長のものになれ。家臣となり、織田の動きをわしに知らせるのじゃ」と命じた。
義昭にとっては“まさか&誤算”の信長生還。SNS上には「明智殿は公方様の間者か…」「光秀は義昭公のスパイとして織田家に潜入したのか」「今年の本能寺の変は公方様黒幕説?」断然、義昭黒幕説を推したい」「かなりの切れ者として描かれているので、本能寺の変は将軍黒幕説が採用されるのではと期待しています」などの声。考察が広がった。
この回の劇中の年代は1570年(元亀元年)。戦国最大のミステリー「本能寺の変」(1582年・天正10年)まで、あと12年――。
次回は19日、第15話「姉川大合戦」が放送される。
