男子ストリートで5位だった堀米雄斗=青木瞭撮影

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【早川大輔の目】

 3〜5日に栃木・アークタウンで行われたスケートボード・日本オープンは各種目でハイレベルな争いが展開されたが、男子ストリートでは五輪2大会連続金メダルの堀米雄斗(三井住友DSアセットマネジメント)が5位に終わった。

 読売新聞で解説を務めるプロスケートボーダー・早川大輔氏が大会を振り返った。

日本の選手層、さらに厚く

 世界ランキングで日本勢7番手と下位の堀米は今大会優勝し、国内統括団体が定める派遣基準をクリアして代表入りすることが最大の目標だった。だが、順位を伸ばせず6月から始まる2028年ロサンゼルス五輪予選の3大会に出場できないことが決まった。本人にとって痛い結果だろう。

 パリ五輪後に台頭した若い選手はもちろん、今大会を制した白井空良(ムラサキスポーツ)ら長く日本のトップを走る選手らも技の引き出しも多く、日本の選手層がさらに厚くなった印象だ。そんな中、堀米はパリ五輪で優勝を決めた得意技「ノーリーバックサイド270ノーズスライド」を狙ったが、惜しくも失敗し得点を伸ばせなかった。この後Xゲームズなどの大きな国際大会もあるが、まずは秋に行われる日本選手権に向けて集中するべきだ。

 ここで上位になれば来年度の代表復帰も見え、残りの五輪予選で巻き返せる可能性がある。パリ五輪でも苦戦しながらも予選を突破し、最後は金メダルへとつなげた。意地を見せてほしい。

 今大会でうれしかったのは女子パークで3位に入った岡本碧優(みすぐ)だ。東京五輪でメダルを逃し、その後長い間休養、昨年に復帰した。今回はブランクを感じさせない演技で3位に入った。何より楽しく滑っていたのが印象的だった。まだ19歳。本人が五輪を目指すのかどうか分からないが、今はとにかく目の前にあるコンテスト(競技会)に全力で取り組む姿勢を続ければ良いと思う。出場が決まっているアジア大会(9月〜10月)での演技も楽しみにしたい。