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 歌舞伎俳優の中村勘九郎(44)が2日、東京・歌舞伎座で「四月大歌舞伎」(27日まで)の初日を迎えた。夜の部の最後の演目「浮かれ心中」のクライマックスでは、歌舞伎座で初の宙乗りに挑戦。ねずみに乗りながらの文字通り“ちゅう乗り”。「木挽町では初めてなのよ」と発し、会場を沸かせた。

 本作は井上ひさしの直木賞受賞作「手鎖心中」をもとにした傑作喜劇。十八代目中村勘三郎さんが、歌舞伎として1997年に初演。人気を博し、再演を重ねてきた。父勘三郎さん亡き後は勘九郎が受け継ぐ形で、これまで明治座、大阪・松竹座で上演。今回初めて歌舞伎座で上演される。勘九郎は「承認欲求を満たしたくてSNSで過度なことをして、それが問題となり事件が起こることもある現実を思うと、非常に今という時代に合っているのではないでしょうか」(公式プログラムより)と作品の見どころを語っている。

 勘九郎は人気絵草紙作者になることを目指し、日々話題作りのために騒動を起こし続ける主人公の伊勢屋若旦那栄次郎を熱演。中村芝翫(60)演じる親友の太助や八代目尾上菊五郎(48)のおすずらとともに、舞台を駆け回り、要所で笑いを取った。