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先の衆議院選挙は、自民党の歴史的圧勝と、立憲民主党・公明党が合流した「中道改革連合」の大敗に終わりました。

この結果について、弁護士ドットコムニュースが読者に意見を募ったところ、選挙制度のあり方やメディアの報道姿勢、そして新政権の先行きに対する複雑な声が寄せられました。

読者から集まった切実な意見やエピソードをテーマごとに紹介します。

●「私の投じた票も死んだ」小選挙区制に疑問の声

自民党が衆議院の3分の2の議席を獲得した一方で、投票率は約56%にとどまりました。小選挙区制の仕組みとあわせて「民意が正確に反映されていないのではないか」と疑問を抱く声が目立ちました。

「議席数で見たら自民党圧勝、中道惨敗ですが、得票数を見たら自民は半分にも満たず、半数は野党への投票です。投票率から見たら全有権者の2割からしか支持されていないのが自民党。『高市ブーム』みたいなものが本当にあるのでしょうか?」(40代男性・東海地方)

「得票率が高いだけで『国民に選ばれた』と嘘をつくのは醜い。有権者の半分以上が自民党には投票していない事実を真摯に受け止めるべき」(20代女性・東京都)

「小選挙区制に不満です。小選挙区制でどれだけの死票が出ているのか……私の投じた票も死にました」(30代女性・神奈川県)

「投票率が50%台という、国民の半分が投票しない現状にも失望しています」(60代男性・千葉県)

議席数と得票率、さらには投票率をめぐる認識のずれに違和感を抱く人が少なくありませんでした。

●「大義なき解散を許していいのか?」マスコミやSNSに疑問

そもそも解散そのものに納得できないという声もあります。また、メディアの報道姿勢やSNS上の情報環境を問題視する意見も多く見られました。

「大義なき解散を許していいのか?自民党王国、監視も批判もなし。権力が大きくなるほどマスコミは忖度。野党は批判ばっかりとレッテル貼り。結局、自分たちの首を絞めていることがわからないのか?」(年齢性別不明)

「今回の選挙結果は、それまでの流れを見ていて当然の結果だと思いました。メディアは偏向報道が過ぎると思います。公平な報道ならば、高市政権の良いところ、悪いところ両方の報道があって然るべきですが、高市批判しか聞こえてこなかった」(60代男性・東京都)

「SNSが無法地帯になっているのも問題です。単に視聴回数を増やし利益を出すためだけに動画を投稿するのは、本来の民主主義を金で汚していると感じます。言論の自由といいますが、選挙活動はかなりの制限があるのに、ネットの中はお構いなしでは、あまりにおかしいと思います。一刻も早く政治的な動画で金銭的な利益を受け取れない仕組みをつくるべきです」(40代男性・東海地方)

「家の固定電話には自動音声で自民党PRがかかってきて、スマホのマンガアプリのCMにも高市さんの動画が入り込みました。いったいいくら広報にお金をかけたのか、そのお金はどこから出るのか確認したいです」(60代女性・神奈川県)

●期待と不安が交錯する高市政権

高市政権に対しては、強いリーダーシップへの期待と同時に、政治とカネの問題や外交・安全保障政策への懸念も根強く残っています。

【期待の声】

「過去の悪い慣習を払い除けながら、明るい未来を見通せる力強い改革を期待したい。緊迫したアジア周辺の状況には、日本の国力・戦力の増強を進めながら、なるべく多くの周辺国との協力関係を結んで、現在の外交安全保障方針を着実に進行してほしい」(40代男性・愛媛県)

「今回の選挙は入れたい候補者がいなくなりました。しかし、女性初の総理、財務大臣には期待しています」(50代女性・札幌市)

【不安の声】

「自民党が圧勝したことについて、率直に言えば『期待と不安が同時にある』というのが本音です。政権には安定した運営を期待しますが、議論や説明が十分に尽くされるのかという懸念もあります。

特に気になったのは、NHK『日曜討論』を高市首相が体調を理由に欠席した件です。オンライン参加など方法はあったはずで、『議論を避けた』と受け止められても仕方がない状況だったと思います」(40代男性・関東地方)

「戦争放棄の憲法が変えられてしまう危機感でいっぱいです。右も左も拮抗していて国民を常に視線に入れる状態を希望します」(70代男性・福島県会津若松市)

●「批判ばかり」中道の大敗に有権者は何を思う?

立憲民主党と公明党が合流して結成された「中道改革連合」には、厳しい視線を注ぐ声が相次ぎました。

「中革連にまったく期待できない。オールドメディアと一緒に批判のみの姿勢が目立ち、何も改善案や理念が有権者に伝わってこない」(20代男性・広島県)

「中道は連立しないほうが良かったんじゃないかと思います。公明党はついこの間まで自民党と連立していたのに、すぐにまるきり反対の立憲と連立とは…。なんだか今回は、選挙のことしか考えてない気がして応援する気になれませんでした」(60代女性・三重県)

「中道で落選した議員たちの大半が『誹謗中傷で負けた』と自分の責任を認めない」(50代男性・鹿児島県)

圧倒的な議席を獲得した自民と、再建が迫られる中道。歴史を振り返れば、大勝の後で大敗する例も少なくありません。

読者の声からは、単なる勝敗にとどまらず、そのプロセスや民主主義のあり方、そして長期的な政治の方向性を冷静に見つめようとする姿勢がうかがえます。