「ストロング缶5本」を“失神するまで飲む”。「辛い現実から逃げたかった」20代男性が回顧する“狂った日常”
コロナウイルスは毎晩9%のアルコールを何本も飲むことで退治できるため、菌が酒に勝てるわけがない(※すべて筆者の妄想です)。あるいはタールが多く含まれたタバコで除菌していたのかはわからないが、こんな生活をしているにも関わらず、コロナには感染しなかった。
ただ、マジメに外出自粛や密を避けて生活をしていた人たちが、コロナに感染したのを聞くと、なぜだか申し訳ない気分になった。
これもまた、余計な心配事である。
とはいえ、この頃は会社に行くことも少なくなったため、対人的なストレスはなかったが、それはそれとして、人に会えないというストレスは多分にあった。しかし、それを理由に酒量が増えることはなく、毎晩「158g」のアルコールをきっちりと飲み干していた。
しかし、そのうち、緊急事態宣言が発令され、20時には「時短営業」といって、小池百合子都知事のせいで居酒屋が苦境に立たされた。
普段は居酒屋に行かない人間だが、酒と飲み会は好きな人間のため、さすがに腹が立った。そこで、「革命家」気取りの筆者は、積極的に外でも酒を飲むことにした。
当時は繁華街に「闇居酒屋」といって、営業時間の20時を過ぎているにもかからず、灯りを薄暗くしたり、営業終了の看板を出しておきながら、営業を続けている居酒屋がいくつもあった。
筆者はそれらの店をすべて網羅した。そして、外出ができずに不満を抱えている友人を誘って、機会があればそこに連れ込んだ。
これが筆者なりの東京都への叛逆である。
<取材・文/千駄木雄大>
―[今日もなにかに依存中]―
【千駄木雄大】
編集者/ライター。1993年、福岡県生まれ。出版社に勤務する傍ら、「ARBAN」や「ギター・マガジン」(リットーミュージック)などで執筆活動中。著書に『奨学金、借りたら人生こうなった』(扶桑社新書)がある

