フィギュア女子ロシア出身選手に「高得点」の背景 カザフ審判の“不可解”な採点が波紋 米誌が指摘【冬季五輪】

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ペトロシャンに対して不可解な採点があったようだ(C)Getty Images

 ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート女子シングルで、カザフスタンの審判による採点が波紋を広げている。

 米誌『Forbes』は、カザフスタンのナデジュダ・パレツカヤ審判がロシアから中立選手として参加している6位のアデリア・ペトロシャンに対して行った採点に疑問を呈している。

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 ペトロシャンは転倒もありながら、フリーで自己ベストとなる141.64点をマークしており、同誌は「『トップグループ』の中で転倒したのは、アデリア・ペトロシャンただ一人だった。それにもかかわらず、パレツカヤ氏は、ロシア(のアデリア)こそがオリンピックの金メダルに値すると感じていた」と伝えている。

 同種目は、米国のアリサ・リウが金メダル、坂本花織が銀メダル、中井亜美が銅メダルを獲得し、幕を閉じた。

 「パレツカヤ氏はこれとは明らかに異なる裁定を下していた。9人の審判団による詳細な採点結果から、このカザフスタンの審判によるスコアが、他の審判員とは著しく乖離していたことが明らかになった」と伝えており、同氏が採点した合計は以下の通りだという。カッコ内は平均値との乖離を示している。

1位 アデリア・ペトロシャン 223.27点 (+8.74)
2位 中井亜美 221.11点 (-1.95)
3位 坂本花織 220.11点 (-4.79)
4位 アリサ・リウ 218.25点 (-8.54)
5位 千葉百音 215.89点 (-1.99)

 記事では「ペトロシャンが4回転ジャンプで派手に転倒し、複数のジャンプで明らかな回転不足があったにもかかわらず、パレツカヤ氏はこのロシア人スケーターを全選手の中で首位に据えた。もし他の上位選手たちがペトロシャンのような大きなミスを犯していたのであれば、この順位にも弁護の余地があったかもしれない。しかし、現実は違った。トップスケーターたちは、極めて力強いパフォーマンスを披露していたのである」と記している。

 同誌は「パレツカヤ氏自身、元はカザフスタンのフィギュアスケーターだったが、ロシア人コーチの指導を受け、旧ソ連で生まれた人物だ」と背景を説明し、「フィギュアスケートの専門家やファンにとって、彼女の不可解な採点は、旧ソ連の政治家による長年にわたる親ロシア的な審査を思い起こさせるものだ」と、見解を示した。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]