「不動産価格は今後も上がるのか、下がるのか」「周りは家を買って利益を出しているらしいが、自分はどうすべきか」。情報が溢れすぎた結果、何が正しいか分からなくなり、「買いたいけれど、何を買えばいいか分からない」という”不動産迷子”が急増しています。

特に、過去数年で市場の相場観が激変したため、「予算内で買える物件」と「本当に住みたい物件」のギャップに悩む人も少なくありません。

どうすればこの混乱から抜け出し、自分にとって最適な家を見つけることができるのでしょうか。らくだ不動産株式会社の取締役副社長COO山本直彌さんと、一級建築士でもある不動産エージェントの佐藤健斗さんが、この時代だからこその不動産購入の考え方を解説します。

◾️ステップ①:原点回帰する。「何のために買うのか」目的を明確に
情報過多で混乱した時、まずやるべきは「目的の整理」です。

「最初は『子供の学区のために』『家賃がもったいないから』といった明確な目的があったはずです。しかし、調べるうちに『資産価値』や『儲かるか』といった雑念が入り混じり、軸がぶれてしまう。まずは一度立ち止まり、『自分は何のために家を買うのか』という原点に立ち返ることが最も重要です」と佐藤さんは語ります。

目的が「子育て環境」なのか、「資産形成」なのかで、選ぶべき物件は全く異なります。この軸さえ固まれば、判断に迷うことは格段に減るはずです。

◾️ステップ②:優先順位を決める。妥協できるもの、できないもの
目的が明確になったら、次は物件の条件に優先順位をつけます。特に価格への影響が大きい以下の4つの要素について、自分にとっての優先度を決めましょう。
1.立地(エリア・駅徒歩分)
2.種別(マンションか戸建てか)
3.広さ(専有面積・間取り)
4.スペック(築年数・規模・管理状態)

「例えば、『エリア』と『広さ』を最優先するなら、『築年数』は妥協する必要があるかもしれません。逆に『都心』で『築浅』にこだわるなら、『広さ』は諦める、といった具合です。全てを満たす物件は存在しないため、自分にとっての『絶対に譲れない条件』と『妥協できる条件』を明確にすることが不可欠です」(佐藤さん)

◾️ステップ③:「築年数」の呪縛から逃れる。優良な中古物件という選択肢
価格高騰の今、あえて専門家が注目するのが「築年数が経過した中古物件」です。

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