リコール署名代表者がナチス印の腕章着用 ドイツやイスラエルの駐台機関が非難/台湾
台湾新北地方検察署(地検)は15日、複数の民進党立法委員に対するリコール署名活動で文書を偽造したなどの疑いで、署名活動の代表者を務める宋建樑容疑者らの自宅や事務所、野党・国民党の区支部などを家宅捜索した。宋容疑者は地検に移送された際、ナチスのシンボルが入った腕章を巻き付けた状態でヒトラーの著書「我が闘争」を手に持ち、ナチス式の敬礼をした。
イスラエルの駐台代表(大使に相当)も同日、声明で「深い懸念と強い非難」を表明。ナチスのシンボルの使用は歴史上、極めて無神経で不適切だとし、台湾が大切にする民主主義や寛容などの価値観と真っ向から対立するものだと指摘した。
外交部(外務省)は同日、極めて不適切な形で個人の意見を表明することに対して「厳しく非難する」とのコメントを出した。また国民に対し、ナチスのシンボルやジェスチャーが国際社会で表す否定的な意味と歴史的な痛みを理解するよう求め、他国の人々の感情を傷つけ、台湾全体のイメージを損なう言動を行わないよう呼びかけた。
国民党は同日、フェイスブックで、ナチスとファシストに断固として反対する立場を表明した。その上で、宋氏のかつての行動は国民党とは無関係だと強調した。
(趙敏雅、楊堯茹/編集:名切千絵)
