【特集】化粧・ピアスなどOK 身だしなみ校則撤廃の私立高校 そのワケは? 広島
SNSのTikTokを使って教育界に新風を吹き込む私立高校の校長が、この春、髪の毛の色や化粧といった「身だしなみ」の校則を撤廃するという、新たな学校改革に乗り出しました。その狙いを取材しました。
広島市東区の瀬戸内高校では、始業式で「あること」が発表されました。
■瀬戸内高校・広島桜が丘高校校長 安藤正晴さん
「今までチェックしてきた髪型とか化粧とかピアス、そういったものを、生徒指導の対象からすべて外します。」
学校ではこれまで、生徒が化粧やピアス・髪の毛の色を染めることを禁止してきました。この身だしなみについての、校則を撤廃するというのです。
■生徒たちは…
「びっくりです。髪の毛とかメイクがオッケーになったのは、うれしいなと思います。」
「全国の高校も変わっていきそうだなと、期待しています。」
「ピアスとか髪の毛の色は、偏見を持たれると思うので、心配だなって思いました。」
「大学受験も控えているので、TPOを考えて行動したい。」
瀬戸内高校と広島桜が丘高校の校長、安藤正晴さんです。校則の見直しには、明確な狙いがありました。
■瀬戸内高校・広島桜が丘高校校長 安藤正晴さん
「いろんな学校行事とか、主体的に生徒たちに任せたらすごい成長してくれてね。生徒指導は、我々が今まで経験してきたことを、当たり前のように押し付けてきた。我々大人が、変わっていく必要があるんじゃないかなと。」
安藤校長の学校改革は、5年前から始まりました。週休2日の導入や定期テストの廃止、また、授業は一方的ではなく、生徒自らが考え、話し合う時間を増やし、主体性やコミュニケーション能力を養うことを重視してきました。
そして2024年度、国公立や難関私立大学の合格者が、2020年度と比べておよそ10倍に急増しました。
4月1日。安藤校長は、新年度から次なる改革を打ち出しました。この日は、2つの高校の合同の職員会議です。身だしなみの校則の見直しについて、思いを伝えます。
■瀬戸内高校・広島桜が丘高校校長 安藤正晴さん
「(校則の見直しで)学校が荒れたりどうのこうのするかもしれませんが、私は生徒を信じてみたい。10年後20年後の日本の教育を考えた時に、今変えないと、日本の子どもたちは救えない。」
■教員は…
「保護者の方がどう受け止められるか。髪の色を変えてほしくないと思って、瀬戸内高校に送っている可能性があるので、その辺の理解をしてもらうことが、大切なのかなという気はしています。」
「社会に出るときには『化粧は絶対必要』と、今度は『マナー』と言われることは、前々から私自身も考えていたことなので、うまくマッチングできれば、いい形になるんじゃないかなと。」
生徒を管理する教育ではなく、より主体性を重視する学校改革。生徒一人一人の成長を、信じています。
■瀬戸内高校・広島桜が丘高校校長 安藤正晴さん
「学校行事とか身なりも含めて、自分で考えて判断して決断していく。そうやって大人になって自立して、社会に貢献できるような大人になってくれたら。」
【テレビ派 2025年4月10日放送】
