世界最高の右SBと呼ばれる日も近いか――。バルサで全試合フル出場を続けるクンデの進化が止まらない
【動画】ストライカー顔負け! 難しい体勢から決めたクンデの今シーズン初ゴール
ヤマルとの連携は日々向上中で、このまま練度を高めていけば、いずれリオネル・メッシとダニエウ・アウベスのような縦関係が見られるかもしれない。ヤマルが今シーズン、公式戦10試合で5ゴール・5アシストと圧倒的なパフォーマンスを発揮できているのも、背後でその17歳を支えるクンデのサポートがあってこそだ。 その献身的なプレーからも分かるとおり、精神面の成熟ぶりも見逃せない。バルサ加入当初は、得意とするCBでのプレーを望むあまり、右SBで起用されることに対して不満を露わにすることが少なくなかった。だが最近はそうしたコメントも聞かなくなり、与えられたポジションで自分の仕事を全うしている。 今年6〜7月に開催されたEURO2024でも、フランス代表の不動の右SBとして全6試合にフル出場。堅守を誇った“レ・ブルー”の中でも際立った安定感を見せ、ベスト4進出に大きく貢献した。 近年のサッカー界でしばしば「世界最高の右SB」と評されるのは、トレント・アレクサンダー=アーノルド(リバプール/イングランド代表)、カイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ/イングランド代表)といった選手たちだ。 さらには昨シーズン、レアル・マドリーでラ・リーガとCLの2冠、スペイン代表で欧州制覇に大きく貢献し、全盛期の輝きを取り戻したダニエル・カルバハル、パリ・サンジェルマンの重要戦力であるアシュラフ・ハキミ(モロッコ代表)も、その有力な候補だろう。 クンデの右SBとしての能力は、この世界屈指のタレントたちと比較してもまったく引けを取らない。それどころか、すでに上回っているという声もあるかもしれない。CBが本職であるということを考えれば、まさに驚異的だ。 今後、「世界最高」の地位を確立するうえで、試金石となりそうなカードが10月26日のラ・リーガ11節、マドリーとのエル・クラシコだ。クンデが対峙するのは言うまでもなく、ブラジル代表FWのヴィニシウス・ジュニオールだろう。 試合の2日後の10月28日に発表されるバロンドールの最有力候補とも言われるヴィニシウスを封じることができれば、評価が大きく上がることは間違いない。文字通り見逃せないマッチアップとなりそうだ。文●尾池史也(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
