4日米軍によって撃墜された中国の気球(ロイター提供)

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(台北中央社)中国の偵察用気球を巡り、国防部(国防省)高官は14日の定例記者会見で、高い脅威をもたらすと判断されるもので、なおかつ領海や領空に接近した場合には、撃墜を含む対応を取るとの姿勢を示した。現時点では米国の領空に侵入したような精密なタイプの気球は台湾周辺では確認されていないとした。

米国が撃墜したことで注目が集まる中国の気球。13日付の英フィナンシャル・タイムズ電子版は「台湾はここ数年で領空に飛来した中国軍の気球を数十回確認した」とし、「中国が台湾侵攻に向けて準備しているとの懸念が強まりそうだ」などと報じた。

国防部の情報参謀次長室の黄文啓・助理次長は、国軍は周辺の情報を効率的に把握していると述べ、台湾周辺で見つかった気球の多くは気象観測用だと説明した。

一方、偵察用気球への対処法は米国の方針とおおむね同じだと強調。国家の安全や人々の生活にとって脅威になれば対応するとし、まだここまで脅威のあるものや撃墜すべき目標は確認されていないと話した。

邱国正(きゅうこくせい)国防部長(国防相)は昨年、中国軍機などが台湾の領空に侵入した場合、第1撃と見なし対抗措置を取るとの方針を明らかにしていた。これについて黄氏は、気球は第1撃の定義に当てはまらないとし、対処法も異なるとの見解を示した。

(游凱翔/編集:楊千慧)