海外に留学する中国人は非常に多く、2019年には70万人あまりが海外に留学したという。一方で、「海亀」と呼ばれる帰国組も増えているようだ。留学を修了後、86%が帰国したとの報道もある。(イメージ写真提供:123RF)

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 海外に留学する中国人は非常に多く、2019年には70万人あまりが海外に留学したという。一方で、「海亀」と呼ばれる帰国組も増えているようだ。留学を修了後、86%が帰国したとの報道もある。中国のQ&Aサイト・知乎にはこのほど、日本留学後に帰国した人に対して、「なぜ日本を離れて帰国したのか」と質問するスレッドが立てられた。

 スレ主は、日本の大学を間もなく卒業する留学生で、日本で就職することに決めたものの、ずっと日本に留まるつもりはないそうだ。それで、日本での仕事経験がある先輩たちに、「中国に帰国することにした理由」を尋ねている。これに対して多くの反応があったが、目立って多かったのが「自分も帰国するかどうかで悩んだ」という回答だ。どちらにもメリットとデメリットがあるようだ。

 ある中国人女性は、婚期を気にする母親の強い願いで帰国することにしたそうだが、同期の中国人留学生は約3割が帰国したという。帰国の理由は様々で、やはり結婚のために帰国した同期がいたほか、友達がいなくて寂しいから、あるいは大都市で自分の力を試したいという人もいたそうだ。しかし、近年における中国では「海亀」は非常に多いため、留学経験者というだけでは、中国で良い仕事を見つけるのは困難なようだ。

 また別のユーザーは「絶対に帰らなければならない理由がないから、自分は帰らなかった」と答えている。これが多くの中国人の本音のようだ。また、日本に残って長く住みたいなら「外資系企業に就職する」ことを勧める声も多かった。外資系は外国人には居心地が良いようだ。他には、まじめで誰とも争わず静かに生活したい人は日本の生活が向いている、とのアドバイスもあった。中国は競争社会で疲れるので、好きな生き方をしたい人は外国人として日本に住んで、ちょっと「変な人」として生きていくのが良い、と勧めていた。

 このスレッドから垣間見えるのは、「海亀」の置かれた厳しさだ。苦労して日本での留学を修了しても、母国で良い仕事にありつくのは難しく、高い家を買って家庭を持つとなると、また苦労を背負い込むのが目に見えている。それならば、「絶対に帰らなければならない理由」でもなければ日本に残ってマイペースに暮らしたい、と思うのは自然な考えなのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)