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2021年1月末、シリコンバレー発の音声SNS「Clubhouse」(クラブハウス)がネット上の話題を席巻するなど、ネクストトレンドの筆頭として注目を集めている「音声メディア」。現状は情報感度の高いイノベーター、アーリーマジョリティー層がアクティブに利用している印象だが、生活者の多くはどのように感じているか。

その実態を把握するべく、「トレンドを捉え、新しい時代を創る」をミッションに掲げるトレンダーズ株式会社は「音声メディアに関する利用実態調査」を実施したことを発表した。

【調査概要】:

・調査対象

20〜30代男女526名

・調査期間

2021年2月1日

・調査方法

インターネット調査

●30%以上が音声メディアを日常利用

まず「日常的に使っている音声メディア」について聞いてみると、31.6%が「何かしらの音声メディアを利用している」と回答。約3人に1人の日常に溶け込んでいることがわかった。日常的に音声メディアを利用している人に対象を絞り詳しくメディアを見てみると、最も利用が多かったのは「radiko」(68.1%)という結果に。以降は「Spotifyポッドキャスト」(18.1%)、「ポッドキャスト(AppleまたはGoogle)」(13.3%)、「Discord」(12.7%)、「ラジオクラウド」(4.2%)となったが、2位以降は数字的に大きな差は見られなかった。

一方、「今後、使ってみたい音声メディア」についてはトップ5が「radiko」(28.9%)、「Spotifyポッドキャスト」(12.2%)、「ポッドキャスト(AppleまたはGoogle)」(11.6%)、「Clubhouse」(8.6%)、「SPOON」(5.7%)という顔ぶれに。

「radiko」や「ポッドキャスト」はユーザーが音声を聴く、配信するのどちらか一方のコミュニケーション(ラジオ配信型)だが、「Clubhouse」や「SPOON」はフォロワーやトークルームといったユーザー間の双方向コミュニケーションであることが特徴といる。今後はこういった「音声SNS」にも注目だ。

●音声メディアを使う理由1位は「他人の声や会話を聴くのが好き」

続いて「音声メディアを使う理由」を聞いてみると、1位は「他人の声や会話を聴くのが好きだから」(39.8%)となった。コロナ禍により他人とリアルの場で会話する機会が減っている状況が、音声メディアの利用モチベーションに拍車をかけていると考えられる。

2位以下は「時間を有効に使いたいから」(30.1%)、「常に何か音声を聴いていたいから」(27.7%)、「情報量が多いから」(19.9%)、「流行っているから」(11.4%)という結果に。その他、自由回答でも「ゲームをしながら会話するため」といった意見が複数集まった。数年前からASMR(生活音など、聴いていて心地いい音)が流行していることも考えると、“ながら聴き”のニーズが高まっている現状がうかがえる。

●音声での人気条件トップ3は「テンポの良さ」、「魅力的な声」、「ワードセンス」

「お気に入りの音声コンテンツ(または人)」については、43.3%が「お気に入りコンテンツ(または人)がある」と回答している。その特徴を聞いてみると1位は「話し方のテンポがいい」(23.0%)、2位は「声が魅力的」(21.1%)、3位「ワードセンスがいい」(14.1%)となった。

また、「音声メディアで活躍するインフルエンサー」については、48.3%が「人気が高まりそう」と答えている。トレンダーズが運営するZ世代とSNSトレンドの研究機関「memedays」が発表した「2021年トレンド予測」でも「ゆたせな」、「ほのぴす」、「ヒヨごん」といった、「聴感上のタレント性」を持った次世代インフルエンサーがピックアップされている。最後に昨今の「音声メディアの盛り上がり」についてどう感じるかを聞くと、51.3%が「ポジティブに感じている」と回答した。

●様々な有名人が音声メディアの利用を表明

今回の調査を通して音声メディアの普及率はまだ高いとはいえないものの、生活者の間で期待感は広まりつつあることがわかった。「Clubhouse」が急速に話題化したこともあり、この期待感はさらに加速していくと考えられる。また、「Clubhouse」ではお笑い芸人やタレントなど、様々な有名人が利用を表明しているが、元来、話術に長けている人が多いため、音声メディアとの相性は非常に良いといえる。

一般のインフルエンサーがお笑い芸人やタレントとどのように差別化を図っていくのか、企業プロモーションではどのような取り組みが可能か、トレンダーズでは今後もメディアトレンドと生活者インサイトの変化を分析していくとしている。(山田 航也)