漫画雑誌の表紙に水着のグラビア。コンビニに並ぶ当たり前の風景をめぐり、いまネットで議論が加熱している。

 コンビニで販売される雑誌といえば、セブン-イレブンとローソン、ファミリーマートの大手3社が、成人向け雑誌の販売を8月末で原則終了した。女性や子どもが来店しやすい環境を整えるとともに、2020年の東京オリンピックを控え訪日客のイメージ低下を避けるのがねらいだ。

 しかし、続いて議論に上っているのが、漫画などを掲載する少年誌。「少年向けの漫画雑誌に水着のグラビアを載せる意味は?」「ふさわしくない」と疑問をつぶやく人が出てきている。これに対し、「成人向け雑誌の次は少年誌か」「過剰反応過ぎる」といった反論が相次いだ。

 コンビニの“少年誌 水着グラビア問題”について、街の人に意見を聞いてみると、「昔からそれが当たり前だったから違和感がない。それよりネットのほうが危ないんじゃないかなと思う」「立ち読みしている方いらっしゃるけど、成人の人ばかりなので別に何も」という意見の一方、「(いち男性としては)あんまり気にならないですけど、親という立場になるとどうかなというのはありますね」「あれはもうちょっと公にしないほうがいいと思います。通りすがりでも見られるところには置かないようにしてほしい」との声も上がる。

 こうした議論が巻き起こっていることに、慶応大学特任准教授などを務めるプロデューサーの若新雄純氏は「今後ありとあらゆる意見や疑問の声を反映していくとすべてのお店が“無印”になるので、それは面白くないと思う」と意見を述べつつ、「この件をネットで見ると、『一部のフェミニストが騒いでいるだけ』というコメントがある。僕も昔は、『卑猥だ』『嫌だ』と騒ぎたてるのは一部で、不快に思う女性はそんなに多くないんだろうと思っていた。ただ独自に調査して勘違いだとわかったのが、中学生・高校生の時に休み時間に下ネタにノッてくれていた一部の女子の反応だけを多くの男子は都合よく解釈していて、『女子も意外とノッてくれる』という現象しか可視化されていなかった。実はクラスの中で見えていない『キモい』『やめて』という女子の内なる声の方が大半で、“サイレントマジョリティー”だったため多くの男子は誤解したままだった」と話す。

 続けて、「なぜそういう声を男子が知らないままかというと、多くの女子の本音はクラスの一部の派手な女子とやんちゃな男子が騒いでいる中では言いづらいらしい。一部のフェミニストと言われている人は、本当は一部ではない大半の女子の“言いづらい声”を勇気を持って言っているのだと思う。もちろん、女性の性への考え方や価値観も多様だとは思うが、男子が思っているよりはかなり多くの女性が(少年誌に水着グラビアを)載せていることに違和感はもっているんだろうと思う」との見方を示した。

 こうした若新氏の意見が後押しになったというテレビ朝日の大木優紀アナウンサーは「実は私も(少年誌の表紙が)水着である必要はないなと思う」と告白。「きれいな写真で女性から見て不快感があるわけではないですけど、コンビニの陳列棚というのは日本の風景の一部になっていると思う。オリンピックも近い中で、海外の人から見ると若く見える、小児愛を連想させるような水着姿を載せるのに疑問は感じる」と自身の考えを述べる。

 また、学生時代などに反対意見を言いづらい空気も感じたといい、「(下ネタに)なんて言っていいかわからないですし、『やめて』って言うとすごく堅物で面倒くさい女だと思われてしまいそうで。薄く微笑みながら聞くというような反応だったと思う。(当時)言いづらかったなということを今日気付かされました」と振り返った。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)