茨城の観光名所として知られる「国営ひたち海浜公園」。時期によって様々な花が楽しめるが、5月に見頃を迎えたのが青のハーモニーを奏でる「ネモフィラ」だ。


ネモフィラカレー

そのネモフィラを、どういうわけかカレーにしてしまった商品がある。青いカレーは流石に食べたくない――そんな筆者に編集長の魔の手が迫ってきた。

見た目の重要さを思い知る

ネモフィラカレーは以前、Jタウンネットで「真っ青!国営ひたち海浜公園の『ネモフィラカレー』 インパクトある見た目だけど...お味は?」との記事で2017年に取り上げていた。

あれから2年。時代は令和に変わり、編集部の面々も変わったことから青いカレーのことは誰も口にしなくなっていた。

大型連休明けの初出勤。体力も有り余り快調に仕事を進めていた筆者の元に、S編集長がやってきた。

「これ、買ってきたから食べて」

そう言って渡されたのは、綺麗なお花畑が写ったパッケージのカレーだった。


ネモフィラカレーのパッケージ

噂のネモフィラカレーではないか。


加熱して皿に移し替えた

米の陸とカレーの海――記事執筆の段階で目が慣れてしまったせいもあるが、開封したばかりの時はあ然とするしかなかった。ちなみに、原材料を見た限り、ネモフィラの名前はない。どうやらこのブルーは、着色料によるものらしい。ロマンのかけらもない。


肉も青に染まった

具も青く染まっているが、綺麗に思えてしまう。さらに、これまでのキワモノと違って香りが慣れ親しんだカレーと同じだったため、口に運ぶ際の抵抗感はあまりなかった。

そのせいか、口に入れて見ると「ただの甘いカレー」にしか思えない。それは編集部の面々も同じだった。

食べる前は色のインパクトの強さからかなり抵抗していたが、買った当人である編集長をはじめ口をそろえて「味は問題ない」と拍子抜け。中にはキワモノの食べ過ぎで「メイドの土産にしようと思ったけど、味は普通じゃん」とまずくないことにショックを受けるクレイジーな記者も。

ここでとんでもない発言が飛び出した。姉妹サイトJ-CASTトレンドのO編集長が、

「ネモフィラの写真を見ながら食べなよ。花をめでながら」

ど畜生発言に驚きながらも、ベテランの意見には逆らえない。


ネモフィラの写真を見ながら食べた

言われた通りにしたものの、狂気の1枚が撮れてしまった。

写真を撤去して目を閉じ、念じながら食べると普通のカレーへと早変わり。いつもよりは楽々と完食できた。

味は普通であるが、見た目のインパクトが絶大。かなり信頼関係のある人へのお土産でないと食べてもらえなさそうだ。