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かっぱ寿司は26日、「食べホー」と命名した食べ放題企画を来月11月1日より全国展開すると発表した。話題を集めた食べ放題企画が遂に全店舗で実施される。

かっぱ寿司の食べ放題は今年からスタートしたトライアル企画だ。一部店舗を対象に平日14時から17時限定で実施。6月開始の際は21店舗を対象に32日間で11万5765人が利用、8月に開始した際は36店舗を対象に12日間で4万617人が利用してきた。

全国展開となる食べ放題企画の「食べホー」は11月1日から22日までの平日14時から17時に開催される。時間は60分、対象商品は定番の寿司ほかサイドオーダーを含む約80種類。価格は男性1,580円(税別)、女性1,380円、小学生780円、65歳以上980円(その他詳細は要確認)。ウェブ・アプリからの事前予約制となる。

これにより、全国348店舗(10月26日現在)で食べ放題が実施されることになるが、注目したいのは、なぜ今まで一部店舗に限っていたかだ。

かっぱ寿司は全国展開の開始のきっかけについて、「またやって欲しい」「近隣の店舗を実施して欲しい」などといった要望を多数もらったと実施経緯について説明する。しかし、それは理由の一端に過ぎない。もうひとつ事情がありそうだ。

一部店舗に限って食べ放題企画を実施してきたのは、店舗オペレーションをテストするためでもあった。最近までかっぱ寿司では創作すしの「全国お祭り寿司」という商品を展開してきたが、店舗ごとに見た目を中心とした品質に差が生じてしまった経緯がある。こうした課題を踏まえ、店舗オペレーションで無理が生じないよう、食べ放題企画では店舗を限ってテスト的に実施してきた。つまり、満を持しての全国展開となるわけだ。

近年、カッパ・クリエイトの業績は不調続きだ。それを挽回すべく、2016年10月からリブランド戦略を進めてきた経緯がある。食べ放題企画は、この新生かっぱ寿司を多くの人に体感してもらうための絶好の機会といえるだろう。食べ放題企画の初回から店舗を限定することで話題づくりの面まで狙ったのかまではわからないが、現時点ではすでに多くの人に認知されている。狙い通りに「食べホー」はいい形でのスタートが切れそうだ。