神木隆之介の魅力全開――カラフル&モノクロの声で、憧れのアニメの世界を彩る!
よく“七色の声”という言い方をするが、神木隆之介の声はちょっと違う。その声は、あくまでも神木を主張しているのに、まるでグラデーションを作るようにさまざまな表情をにじませて、作品を観る者・聴く者に感動を与えてくれる。そんな神木の声の魅力が十二分に発揮された映画『君の名は。』は、彼が熱烈なファンだという新海 誠監督の最新作。本作に参加できたことは、神木にとって忘れられない経験になったようだ。

撮影/平岩 享 取材・文/新田理恵 制作/iD inc.



出演オファーにドッキリを疑う!? 溢れる新海作品への愛



――新海 誠監督の作品の大ファンだそうですね。憧れの人とお仕事をしたお気持ちは?

プレッシャーが大きかったです。しかし、現実味がなくて、「ドッキリなのではないか」といまでも思っているぐらいです(笑)。大好きな新海監督の作品ということで、モノローグ(※独白)の言い方ひとつをとっても、「僕はこれだけあなたの作品を観ているんだ!」という愛をアフレコ中にぶつけることができ、すごく嬉しかったです。

――ちなみに、ファンになったきっかけの作品は?

『秒速5センチメートル』(07)です! 初めて観たのは高校1年生ぐらいのときでした。

――ファンとして観ていただけで、お仕事をすることになるとは、まったく思っていなかった?

新作を楽しみにしていました(笑)。好きだからといっても、「お仕事をしてみたい!」とは思っていなかったんです。本当に、観る側だと思っていたので、お話をいただいたときはびっくりしました。



――今回、声をあてたのは、田舎の女子高生・三葉(みつは)が夢の中で入れ替わる東京の男子高校生・瀧(たき)。出会うはずのないふたりが出会い、お互いの運命を大きく変えていくことになりますね。瀧を演じてみて、一番大変だったのはどんなところでしたか?

やはり、三葉と瀧が入れ替わったシーンは難しかったです。楽しく演じさせていただきましたが、違和感が出てしまうとイヤだったので、いろいろと設定を考えながら演じました。





――通常の瀧のときと、三葉に入れ替わったときの違いが絶妙でした。あの感覚を見つけるまで、相当苦労されたということですか?

新海監督に頼るしかなかったです。声の高さが変わりすぎても、ふざけているように聞こえてしまいますし、変わらなさすぎても、聞いている方が違いがわからないと思ったので、難しかったです。でも、三葉が入ったときの声から先に録ったので、瀧との高低差をつけやすかったのは良かったなと思っています。初日の声が少し低くて、2日目が少し高かったので、1日目に録ったものを録り直したりしました。

――では、監督と話し合いながら声のトーンを探っていった感じだったんですね。

新海監督の作品はこれまで“モノクロ”のイメージだったのですが、今回はすごく“カラフル”だなと思ったので、どのくらいカラフルにしていいのかということも、アフレコ前に話し合いました。



――“カラフル”…というのは…?

『秒速5センチメートル』も『言の葉の庭』(13)も、他の作品もそうなのですが、深い色、もしくは白と黒というイメージを持っていたんです。それが今回、これまであまりなかったようなクスっと笑えるところがあったり、表情もよく変わったり、叫んだり、ツッコんだりと、明るいシーンがたくさんあるので、アフレコ前にVコン(※ビデオコンテ。絵コンテを基にした動画)を観たとき「なんてカラフルなんだろう!」と思ったんです。

――なるほど。

表情が豊かなので、観ている側も、いろいろな感情がすごく鮮やかになるというか。でも、『秒速5センチメートル』がすごく好きなので、どうしてもそのモノクロのイメージがあるんです。なので、どのぐらいそのイメージとかけ離れて良いのか話し合いました。



声の仕事は気まずい? プロの声優との共演で学ぶこと



――実写での演技と、声だけの演技の違いをどう受け止めていますか?

アニメと実写はやはり違います。アニメは動いてはいけないですし、なおかつ、間や表情も全部決まっているうえで、声のテンションを合わせなくてはいけないので。ただ、新海監督の作品は、実写のような目の動きをしたり、表情を全然変えないまま話していたり、アニメではなかなか観ないような表現があると思っています。

――印象に残っているシーンはありますか?

例えば、入れ替わった三葉が瀧のスマートフォンの中身を見て「片想いかな」と言うところは、本当に三葉の独り言で、誰に聞かせるわけでもない。そのようなところは、もし自分が実写で演じるとしたら、どういう風に話すだろう? と、すごく考えて演じました。




――ライブドアニュースでは、瀧の同級生・司役の島崎信長さんにもインタビューしているのですが、神木さんについて「“声の芝居のお約束”に染まらない等身大のものが飛び出してくる」ってお話しされていました。リアルさというのは意識していたのでしょうか?

あまり考えていなかったかもしれないです。(同級生とのシーンは)隣に信長さんがいて、(石川)界人さんがいて、両ばさみだったのですが、司に話しかけるときは信長さんをすごく意識しながら、信長さんに話しているような感じで演じていました。信長さんたちが操ってくださったので、とても演じやすかったです。本当にすごいです! 職人です。

――逆に、プロの声優と掛け合いをしてみて、いかがでしたか?

本職の声優の方々と声のお仕事をするのは、緊張します(笑)。なので最初はすごく緊張していたのですが、信長さんが話しかけてくださって、界人さんが同い年だと判明して、同じアニメを好きで観ていたという話をして…。打ち解けてから3人の芝居に入ることができたので、おふたりには感謝しています。



――ご自身の声の質を客観的にどうイメージしていますか?

特徴のある声だと思っています。「大勢の中にいても、ちょっと目立つ声をしてるよね」と言われたことがあります。ドラマの教室のシーンで、がや(※その他大勢のがやがやした効果音)を録ったとき、ふざけて入ってみたら一発でバレたんです(笑)。「お前の声は、すぐわかるから入るな」と言われました(笑)。

――それで、ご自身の声質は、ちょっと違うと(笑)。

だからこそ、新海監督の作品のモノトーンな感じに「僕の声は絶対合わない」と思っていたので、今回のモノローグの部分はモノトーンをイメージしてとてもがんばりました。

――先ほどからうかがっていると、声の雰囲気を色でイメージしてるんですね。

今回は色分けをしました。

――三葉のときは何色だったんですか?

オレンジとか黄色です。男の子の瀧のときは青。モノローグを演じているときは、黒か白かグレーという感じで演じました。

――ちなみに、共演された島崎さんは何色ですか?

本当にモテ声なんです(笑)。信長さんは、エメラルドグリーンというイメージです。

――ご自身の声は?

緑っぽいイメージです。信長さんは、すごくキレイな透き通ったエメラルドグリーンです(笑)。



高校時代は後悔だらけ!?「モテるルートをたどりたかった」



――映画では夢の中で男の子と女の子が入れ替わりますが、神木さんがもし女の子と入れ替わったら、してみたいことはありますか?

監督と、いきなり入れ替わったらまず受け入れられないだろうから、たぶん、まず確認をするのが本当の人間的な行動なんだろうなという話をしていました(笑)。あとは、男子と話してみたいです。

――自分が男子なのに?

「こうしたら男子がキュンとするだろうな」と思うことを、全部やってみたいです!

――男子の心がわかっているからこそ…(笑)。

いろいろなことをやってみたいです(笑)。



――さて、『君の名は。』は時空を超えてつながるスケールの大きな物語です。神木さんがもし時空を超えて自分に何か忠告するとしたら、いつの時点の自分に、何をアドバイスしたいですか?

高校の入学前に戻って、「お前は一匹オオカミのキャラクターを演じろ!」「絶対にふざけるな!」と言いたいです(笑)。

――それはなぜ?(笑) ふざけすぎた後悔があるんですか?

後悔だらけです。ふざけていたからモテなかったんだろうなと、後悔しています(笑)。一匹オオカミの男子は、2年生の後半から3年生にかけてモテはじめると思うのですが、僕のようなキャラクターは、最初は目立つけど、後から衰退していくようなタイプだと思うので(笑)。



――スタートダッシュ系ですね(笑)。

そうなんです。なので、「誰とも話さずに生活しなさい」と言います(笑)。でも、だからこそ高校生活を楽しめたのだとも思いますが、モテるルートをたどってみたかったです。

――最後に、忙しい日々の中でのリフレッシュ法を教えてください。

音楽を聴きながら、空を見ることです。公園のベンチに座ってゆっくり見上げたり、歩きながら見ることもあります。夕方から夜にかけて変化する空が面白いんです。太陽と反対側のところは夜で、どんどん闇が被ってきて。反対に太陽側は色がすごく変化していて。その時間帯の空の「片方が闇」というのが、面白いなと思います。

――東京都内だと、空って見えにくくないですか?

意外と見えるところがあるんです。それこそ広い公園に行けばよく見えますし、ビルの無機質な感じと空の相性も抜群にいいです。

――神木さんって、色覚でいろいろと感じ取られるんですね。

そうかもしれないです。音にも敏感ですし、完全に「イメージ人間」です。



【プロフィール】
神木隆之介(かみき・りゅうのすけ)/1993年5月19日生まれ、埼玉県出身。B型。1999年、ドラマ『グッドニュース』(TBS系)でデビュー。映画『妖怪大戦争』(05)で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。主な出演作は『桐島、部活やめるってよ』(12)、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(14)、『バクマン。』(15)、『太陽』『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(16)など。2017年に主演映画『3月のライオン』(前編・後編)が公開予定。声の出演作に『サマーウォーズ』(09)、『借りぐらしのアリエッティ』(10)、『とある飛行士への追憶』(11)などがある。
【Twitter】@kamiki_official


映画『君の名は。』
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(C)2016「君の名は。」製作委員会


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今回インタビューさせていただいた、神木隆之介さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

■応募方法:ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT


■受付期間:8月26日(金)18:00〜9月1日(木)18:00

■当選者確定フロー
・当選者発表日/2016年9月2日(金)
・当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し)のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
・当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから9月2日(金)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただきます。9月5日(月)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。

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