By Mike Deerkoski

iPhoneやiPadユーザーに向けてiCloudサービスを提供しているAppleは、クラウド用のサーバーをAmazonなどから借りています。しかし、Appleは今後は他社への依存を減らすべく、自社でサーバー環境を構築することを目指していると報じられています。

Inside Apple’s Cloud Infrastructure Troubles - The Information

https://www.theinformation.com/inside-apples-cloud-infrastructure-troubles

Cloud Makes For Strange Bedfellows: Apple Signs On With Google, Cuts Spending With AWS  - Page: 1 | CRN

(音声自動再生注意)http://www.crn.com/news/cloud/300080062/cloud-makes-for-strange-bedfellows-apple-signs-on-with-google-cuts-spending-with-aws.htm

Report: Apple developing at least 6 cloud infrastructure projects incl. servers to prevent snooping | 9to5Mac

http://9to5mac.com/2016/03/23/apple-cloud-infrastructure-servers-snooping/

Appleはこれまで、iCloud用にAmazon Web Services(AWS)とMicrosoft Azureを利用していると言われてきました。しかし、CRNによると、Appleは新たにGoogle Cloud Platformと400万ドル(約4億5000万円)から600万ドル(約6億8000万円)でクラウドサーバー契約を結び、これに伴ってAWSの契約の大半を打ち切る見込みだとのこと。AppleがAWSからGoogle Cloud Platformに乗り換えた理由は料金面で優位性があるからだと見られています。

It’s true, @iCloud to be partially powered by @googlecloud. But will take a year & unlikely to be profitable. @awscloud lost $ from iCloud.— Amir Efrati (@amir) 2016年3月16日

より安価なサービスに切り替えつつ複数のパートナー企業を使い分けることは、Appleに価格交渉上の好材料を与えることは事実ですが、同時に他社のサービスに依存する状況を生み出すことも意味します。現時点では、他社からクラウドサーバーを借りてiCloudサービスを提供しているAppleは、独自に6種類のクラウドサーバーを構築中であるとThe Informationが報じています。

そのうちの「Project McQueen」と名付けられたサーバー開発プロジェクトで、Appleは自社のデータストレージシステムを開発中とのこと。Project McQueen以外にも、iOSアプリ開発者を強力にサポートするための独自のネットワーク・システム環境をAppleは開発中だと報じられています。

Appleが他社のクラウドサーバーから自社のサーバーシステムへの切り替えを望む理由は、他社への依存度を下げるだけでなく、秘密保持の観点もあるとのこと。Appleは他社サーバーを利用することでシステムへ侵入された場合にデータが盗み見される危険性を危惧しており、これらのリスクを減らすために独自のサーバー環境を構築する必要性を感じていると予想されています。



この他にもAppleが自社クラウドサーバー構築へと大きく舵を切った要因の一つとして、iOSの暗号化の解除を要求するFBIとの問題があるとも考えられるとのこと。完璧な機密保持を目指すAppleは、今後もあらゆるモノを自社でそろえることで完璧を目指すという独自路線を突き進むことになりそうです。