「え、ダメなの?」iPhone用などの無料MS Officeアプリをタダで仕事に使ってしまうと......
多くの個人ユーザーにとっての問題となるのは、自分所有のデバイスで会社の仕事ファイルを処理する場合だ。というのも、最近はBYOD(Bring Your Own Device)の考え方を受け入れている企業も多く、社員が自分で購入したiPhoneを会社のメールサーバーに接続して利用している場合も少なくないだろう。
このようにiPhoneでOffice Mobileを利用してファイルを編集した場合は、"デバイスの所有権を問わず"というところに該当するので、商用利用となるのだ。この場合、ライセンスを受けているのは、企業ではなくデバイスの利用者であるユーザー自身となるので、ライセンス規約違反を問われるのはユーザー自身となることに注意したい。商用利用には、何らかのOffice 365サブスクリプションが必要にライセンス規約違反せずに商用利用するには、デバイスの利用者であるユーザー自身が何らかのOffice 365サブスクリプションを持っている、あるいは所属している組織が法人向けOffice 365サブスクリプションを契約しており、その利用権をユーザーに割り当てているのどちらかが必要になる(法人向けOffice 365を契約するには法人単位ということになるので、今回は個人向けのOffice 365サブスクリプションだけを解説していく)。
シンプルに言ってしまえば、Office 365サービスというのは、OneDriveやSkypeといったクラウドベースのサービス利用権と、Office Mobileの商用利用権(2スマートフォン+2タブレット)であり、Office 365 Soloはそれらのサービスに加えて、WindowsないしはMac OSで2台まで利用できるOfficeデスクトップアプリケーションの利用権がついてくるという仕組みになっている。
どちらも基本は1年間の契約になっており(Office 365 Soloに関しては1ヵ月単位も可能)、料金は1年分がOffice 365 Soloは12,744円(税込)であるのに対して、Office 365サービスは6,264円となっている(Microsoftストアにおける11月30日時点)。
ただ、注意したいのはOffice 365 Soloは単体パッケージとして購入することができるが、Office 365サービスはPCなどにバンドルすることが前提となるパッケージになっており、Windows PCやWindows タブレットとセットでしか購入することができないという点だ。
前出の料金というのは1年間の更新権利だ。Office 365サービスは、PCにはOffice Premiumというバンドル用のOfficeとセットになっている場合(Office Premium+Office 365サービスと表記されている、Office PremiumはそのPCの寿命まで最新版のOfficeを利用できるライセンス)、10インチ以下のWindowsタブレットに初期導入されているOffice Mobileとセットになっている場合(Office Mobile+Office 365サービスと表記されている)、WindowsスマートフォンにOffice 365サービスだけがバンドルされている場合(Office 365サービスと表記されている)がある。
いずれも登録後1年間利用可能で、2年目以降も使いたい場合には6,264円(Microsoftストア)を支払ってOffice 365サービスの更新権を購入する必要がある。
知らず知らずのうちにライセンス規約違反になってしまう行為を避けるべきであるのは、企業であろうが個人であろうが、改めて筆者が繰り返すまでもないだろう。今後もOffice Mobileを商用利用する場合には、かならず何らかのOffice 365のサブスクリプションを契約してからにしておくということを忘れないようにしたい。
