重慶市の沙坪壩商業区で14日、22階建ての高層ビル「怡馨大厦」が爆破撤去された。同商業区の建設は1997年ごろに本格着手され、2000年ごろに多くの高層ビルが立ち並ぶようになった。「怡馨大厦」の築後十数年だが、撤去されることになった。(写真はCNSPHOTO提供)

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 重慶市の沙坪壩商業区で14日、22階建ての高層ビル「怡馨大厦」が爆破撤去された。同商業区の建設は1997年ごろに本格着手され、2000年ごろに多くの高層ビルが立ち並ぶようになった。「怡馨大厦」の築後十数年だが、撤去されることになった。

 爆破スイッチが押されたのは午後1時20分。爆薬1.1トンを使った。爆破の効果を確認するために、事前に柱1本を使って「試験爆破」を行ったという。14日の爆破では、予定通り建物を西側に向けて「コンパクト」に倒壊させることに成功した。

 かかった時間は4秒だった。周囲に大量の粉塵が舞い上がった。

 同地区の再開発により、利用できるスペースは再開発前の5倍になるという。

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◆解説◆
 中国では「寿命が異常に短い建築物」の多いことが問題になっている。都市計画の変更で、取り壊されるケースの多いことが原因だ。都市計画がそもそも杜撰(ずさん)であったり、新任の共産党トップ(委員会書記)や行政の責任者が、自らの「業績」を誇示するために、それまでの計画を「白紙撤回」することが多いためとされる。

 中国メディアは時おり、上記問題を取り上げ批判するが、重慶市で進められている再開発について、「完成後わずか十数年の高層ビルが次々に撤去」という事態に至るまでの経緯を追跡する記事は、今のところ見当たらない。

 中国では深刻な大気汚染が常態化しているが、建築工事現場も大気中の微粒子の大きな発生源とされている。そのため、短い周期でのビル建て替えも批判の対象になっている。(編集担当:如月隼人)(写真はCNSPHOTO提供)