高萩洋次郎 (撮影:岸本勉/PICSPORT)

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【8月14日、日本はウルグアイを迎えて親善試合を開催する。そのメンバーには東アジアカップで活躍した6選手が含まれた。今回のメンバー選考についてラモス瑠偉はどう考えるか。意外な言葉が聞こえてきた。】

ウルグアイ戦の日本代表が発表されたね。僕は予想を裏切られたよ。今回はいい意味で、想像していないメンバーが選出された。本当は東アジアカップのメンバーから、こんなに選ばれるとは思っていなかったんだ。

ザッケローニ監督はチームに強烈な刺激を与えたと思う。これまでのメンバーは確かにまとまっていたけれど、時としてそれは厳しさに欠けてしまう。お互いに言い合いができなくなってしまうんだ。だけど、新しい選手が入ってきて、貪欲にポジションを狙っていると、こんな雰囲気はなくなっていくはずだよ。

監督は「チームのバランスをいかに高めるか」「チームの引き出しをいかに増やすか」「チームとしてのプレーのバリエーションをいかに増やすか」を今後のポイントにすると発表した。素晴らしい。本当にそのとおりだし、どこまで進められるか注目したいと思う。

だけど、もう少し欲を言えば、高萩洋次郎は呼んでほしかったね。高萩が来ると本田圭佑がより刺激を受けると思う。誰か聖域を作ってしまうのはチーム作りとしてはいいことじゃない。高萩の能力の高さは東アジアカップでも十分出ていたと思うんだけどね。

それからセンターバックのバックアップを、森重真人だけじゃなく入れたほうがよかったと思う。東アジアカップの時の栗原勇蔵は体が重そうだった。だから森重を入れたのはよくわかる。だけど、闘莉王の存在もわかっていると示してほしかったね。

栗原が外れたことで横浜FMの選手が誰もいなくなったのは本当に残念だ。細貝萌を外すのなら、中盤から最終ラインまでの守備要員として富澤清太郎を検討してほしいね。

人数制限があるからいろいろな選択肢をすべて試すのは難しいのはよくわかる。いろいろ書いたけれど、今回のメンバー選考はおおむねいいと僕は思うよ。あとは強豪ウルグアイ相手に選手が自分の力を試す番だ。もちろん采配にも大いに期待しているよ。