「なぜわが国でワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催されないのか」――。そんな声が韓国国内で上がった。多くの韓国人が待ち望むWBCの自国開催。何度も検討されながらも開催に至らないのは、意外にもマウンドの「土」に原因があるという。複数の韓国メディアが報じた。

 現在、韓国にはプロ野球球場が8カ所ある。しかし、どの球場もマウンドの環境が国際基準に合わず、国際大会の誘致に致命的な障害となっている。

 韓国メディアによると、ある野球関係者はWBCの開催が実現しないのはマウンドの「土」が原因だと指摘。「ドーム球場が建ったとしても、今のようなマウンド環境ではWBC開催は難しいだろう」との見方を示したという。

 韓国野球委員会のグ・ボンヌン総裁も4日、マウンドの土について言及した。「米国の土は丈夫でありながらもよく滑り、負傷する危険が少ない。韓国に運んで使いたいが方法がない」とし、「WBCが開催できない最大の理由でもある」と述べた。韓国のプロ野球を経験した外国人投手によると、韓国のマウンドは柔らかく投球しづらいという。

 韓国では2013年2月、ソウル特別市内にある蚕室(チャムシル)球場と南部の昌原市にある馬山(マサン)野球場がマウンドを再構築するためにメジャーリーグから土を輸入したが、釜山税関に押収されてしまったという。

 球場関係者は12日、「メジャーリーグのサンフランシスコホーム球場AT&Tパークで使用されている土を輸入した。しかし関係当局に、法律上問題があるとしてすべて押収された」と説明した。

 同国の農林水産食品省は、微生物や外来種の種が国内の生態系に混乱を与えるとして、高熱で処理する陶芸用の土などを除き、土の輸入はすべて禁じている。押収した土はすべて廃棄処分する予定という。

 馬山球場の関係者は、「台湾などほかの国はメジャーリーグで使用される土を輸入して最高の施設を構築している。韓国は土を輸入できないので残念だ」と述べた。(編集担当:新川悠)