澤、先制ゴールで復興支援へ。クリスマスチャリティマッチ<女子サッカー>
前半は、ロンドン五輪の銀メダリストで構成されたチームと、U-20女子ワールドカップ銅メダルチームが対戦し、なでしこジャパンが3-0で快勝した。後半は、両代表の混合チームと男子日本代表OBの対戦。女子代表チームが先制したが、男子OBが逆転し2-1で勝った。
やはり澤が決めた。U-20女子代表と対戦した前半45分。慈善試合とはいえ、恰好のチャンスと積極的に仕掛けてくる妹分に、立ち上がりから手を焼いた。しかし26分、宮間あや(湯郷ベル)の正確なクロスが相手ゴール前に入ると混戦に。ボランチのポジションからペナルティエリア内まで詰めていた澤が、DF3人に囲まれながら先に右足を伸ばし、妹分のゴールネットを揺らした。
その後、年長チームは44分に追加点。ロスタイムに入ると、今回の震災で最も辛い思いをした一人である鮫島彩(仙台レディース)が左サイドをかけ上がり中央へ。はね返り戻ってきたボールをゴールへ蹴り込んだ。
澤にとっては昨日の皇后杯決勝から中0日。22日の準決勝からは4日間で3試合。昨日は、ロスタイムでの決勝点を素晴らしいクロスボールで演出した。疲労困憊のはずだが、男子代表OBと対戦した後半も先発。ベンチに下がっては招待した被災地の小中学生のためにサインをしてまわった。このチャリティマッチの「顔」としての役割を十分に果たした。
また最後には、全選手を代表して挨拶。「私たちサッカー界の心はずっと被災地に向いています。試合は終わりますが、私たちの取り組みはまた新たなスタートです」と感謝と復興への支援を呼びかけた。
澤の活動とゴールが、被災地から招待された小中学生だけでなく、3万を超える観客の心も暖かくしたクリスマスの夜となった。
(取材・文=小崎仁久)
