ベラトールFC、トーナメントは大混戦
中村アイアン浩士が勝利し、上田将勝が敗れたシーズン6バンタム級トーナメント。今大会では残りの準々決勝2試合、アレクシス・ヴィラ×ルイス・ノゲイラ、エド・ウェスト×マルコ・ロウロが行われる。シーズン5トーナメント準優勝のヴィラは、抜群のレスリング能力と破壊力のある打撃を誇るが、各局面での技術が融合してきたMMAにあって、あまりにもレスリングに特化しすぎたきらいがある。加えて、打撃も力任せで単調であることは否定できない。
あれだけ日本のマットで、トップ選手からスタンドの状態でバックに回ってきたロウロだが、ケージという隙間のない、そしてサークルの試合場では、打撃のプレッシャーを与えて自らの展開に持ち込む試合が、なかなか見られない。
しかし、WEC参戦時と違い、自分のリズムでなくても、打撃で試合を作ることができるようにもなっている。ウェストの手数とライトタッチのストライキングの中に、倒せるパンチが見られないようなら、ロウロは怒涛の寄りを見せることができるはず。
逆にウェストがスコアリング重視のように思わせた打撃から、力のあるパンチや蹴りを織り交ぜるようなことになれば、そのポイントアウトMMAは、より完璧さを増す。そんな彼らがトーナメントを制した際に、晴れて挑戦権を得ることとなる世界戦。一昨年のシーズン3バンタム級トーナメントの決勝で、ウェストを下し世界王座を獲得したマコウスキーだが、トーナメントのクオリティは、ドゥドゥが制したシーズン5の方が一枚も二枚も上だったことは確か。
咥えたチャンピオンは昨年、キャリア11連勝中だったとはいえ、無名のチャド・ロビンショーやライアン・ロバーツとノンタイトル戦を行ったのみ。実戦で揉まれているのは挑戦者であることは間違いない。得意の組み技とはいえ、ドゥドゥの技術はマコウスキーのソレを上回ることもあり、王者としてはケージに押し込んで、テイクダウン狙い、あるいは細かい打撃で削った上での体力勝負を仕掛けたいところだ。
大本命マルロン・サンドロが一足先に出場を決めたフェザー級ファイナルへの出場を賭けた準決勝は、ロニー・マンに鋭いパウンドを決めたマイク・コーリーの勢いが持続しているかが、気になる点だ。
[写真&対戦カードはコチラ]