亀田興毅が小学館相手に“判定勝ち”…「疑惑のバンテージ」裁判
27日、プロボクサーの亀田興毅選手が、試合での不正疑惑を報じた「週刊ポスト」記事に名誉を傷つけられたとして、発行元の小学館などに対し、2千万円の損害賠償等を求めた訴訟の判決が東京地裁で下った。
問題となった記事は、2009年11月、亀田選手が当時の王者・内藤大助選手に挑んだ「WBC(世界ボクシング評議会)世界フライ級タイトル戦」について書かれたもので、週刊ポスト5月7日、14日合併号に「<驚愕スクープ>不自然な『バンデージの封印』を徹底追及 亀田興毅 内藤戦『疑惑の拳』告発写真」と題して掲載された。試合は亀田選手が内藤選手に3−0で判定勝ちし、チャンピオンの座を獲得。しかし試合後、関係者の間では「内藤の顔のはれ方が異常」「亀田のバンデージにおかしかった。拳を強化するために不正行為をしたのでは?」という噂が流れていたなどの内容になっている。
週刊ポストの記事に対し、亀田選手側は「WBCのルールにのっとり、厳重な監視下でバンデージやグローブを装着している。不正行為は不可能」と反論。さらに2010年8月、亀田選手は名誉を傷付けられたとして、発行元の小学館や編集者らを東京地裁に提訴。計2千万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を請求。これに応じて小学館側は同年9月の第1回口頭弁論で請求棄却を求めていた。
本件について都築政則裁判長は「疑惑に根拠があるという趣旨ではなく、(この記事全体が亀田選手の)社会的評価を低下させるとはいえない」とし、名誉毀損は認めなかった。しかし、表紙や見出しについては「本文の趣旨と異なり、不正を強調し、記事の趣旨と異なる内容で、許容される表現の範囲を超えている」と結論。小学館側に300万円の支払いを命じる判決を言い渡した。裁判の判決を受けて、小学館広報室は「判決には承服しがたい点がある。精査して今後の対応を検討する」との声明を出している。
一方、亀田選手側は、4月4日にWBA世界バンタム級タイトルマッチが控えている。相手は同クラス12位のノルディー・マナカネ(インドネシア)。裁判同様、勝利をおさめ、王座を守れるのか? ゴングを楽しみに待ちたい。(編集担当:吉岡さとみ)
