KRY山口放送

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萩市が2つの病院の統合に向け基本合意を目指していた問題です。

そのうちの1つ、都志見病院を運営する医療法人は現在のままでは基本合意するのは困難として統合の協議からいったん距離を置くと発表しました。

萩市は医療提供体制の維持を目的に萩市民病院と民間の都志見病院を統合し中核病院づくりを目指してきました。

しかし1日、都志見病院は「統合に向けた協議を続ければ病院運営に支障が出て、地域医療に影響が及ぶおそれがある」として、統合の協議からいったん距離を置き、当面は経営改善に主軸を移すと発表しました。

統合に向けては都志見病院が解散し地方独立行政法人化した萩市民病院の傘下に入ることが検討されていたものの解散する際の財務的な面で折り合っていないとしました。

(都志見病院・山本達人院長)
「事業譲渡対価の算出の在り方・考え方がなかなか萩市と当方で考え方に乖離があって溝が埋まらない」

ただ、地域医療の維持には統合が有効との考えは変わらないとしました。

5年前、統合計画は基本合意の直前まで進みましたが、その後、田中市長によってゼロベースで見直され、協議は長期化。

その間にも看護師不足やコロナの影響などで経営環境は一層厳しさを増し累積損失は3億3000万円に上っているということです。

(都志見病院・・山本達人院長)
「基本合意に至らなかった5年という月日が経過した。その中で地域医療がひっ迫している現状を(市長に)総括していただきたい」

一方、萩市は。

(萩市保健部 地域医療担当顧問 柴田一郎さん)
「ゼロベース検討というものが中核病院を形成する議論をいったん止めたことは間違いない。ただ、それが合意できなかった理由かというと、そうでもない」

今回の発表を受けて萩市の田中市長は「中核病院の形成が萩医療圏の医療体制を維持するには不可欠との考えに変わりない」「今後のことは山口県をはじめとする関係機関と協議を行いたい」とコメントしています。