産業の振興や公共の利益に貢献した人に贈られる春の褒章の受章者が発表され、県内からは13人が受章しました。黄綬褒章を受章した富岡市のバラ農家、今井善圓さんに話を聞きました。

ことしの春の褒章に県内在住で受章したのは13人です。このうち、農業や商工業などの分野で尽力した人を称える黄綬褒章に9人、産業の振興などで優れた業績を挙げた人などに贈られる藍綬褒章には、4人が選ばれました。

富岡市上高瀬でバラ農家を営む今井善圓さん(70)。50年以上、農業に携わりその功績が認められ黄綬褒章を受章しました。

今井さんは富岡高校を卒業後、農業の道に進み、1989年からバラの生産を始めました。

「ほかのバラに追いつくまで県内バラ生産者はレベルが高いどうしてああなれないのか、日々思った楽しかったけど大変でした」(今井さん)

2014年には大雪の被害で900坪にも及ぶハウスを失いましたが、諦めずに栽培を続け、現在はICT技術を用いた遠隔操作の栽培方法を導入し、3300坪のハウスで45品種ほどのバラを栽培しています。

2021年には、花の生産技術や経営を競う全国大会で県内で初めて最高賞を受賞するなど実績が評価されてきました。

「花自体は食べ物みたいに味わえないけど見た人が優しさを感じることができる自分のお客さんらが喜んでくれる。そういうことを励みに何とかやっているんじゃないかと思う」(今井さん)

去年からJA甘楽富岡の組合長を務めている今井さん。物価高騰などで農業を取り巻く環境が厳しさを増していますが、地域の未来に向けてこれからも挑戦を続けます。

「農家として地元の仲間と一緒に歩んできて、努力して生活してきて泣いたり笑ったりした、その延長線上がいまかなと思っている。いろんな苦難や問題があるときにひとつでも明るい兆しを求めてやっていければなと思っています」(今井さん)