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私たちには誰しも等しく24時間が与えられています。にもかかわらず、巨万の富を築くミリオネア(富裕層)と、そうではない人たちのあいだには、いったいどのような違いがあるのでしょうか。富裕層はさぞ多忙なのでは、と推察してしまいますが、実際には彼らのほうが「仕事以外」のことに優先的に時間を使っている傾向があるようです――。米国の金融業界で働き、ハーバード大学のエクステンション・スクールで認知神経科学を学んだエグゼクティブコーチの吉川ゆり氏の著書『なぜ、あなたは時間に追われているのか』(日経BP)より、富裕層の時間の使い方から、時間に追われる人の問題点を紐解いていきます。

働くのは週3日…富裕層は、忙しくても「余白」をのこす

実際に私の周囲には、限りある時間をコントロールしながら豊かな生活を送っている人たちが何人かいます。

例えば、私のビジネスコーチ。彼女はこの分野でとても大きな成功をおさめていて、多数の顧客を抱えていますが、実は週に3日しか働きません。月曜と金曜を休みにして、火〜木曜の3日間にものすごい集中力で仕事をこなします。

そのほかの4日間は、幼い子どもと一緒に過ごしています。一緒に家でまったりしたり、ディズニーランドに行ったりなど、さまざまな体験をさせているそうです。彼女にとっての豊かさは仕事で成果を出すことであると共に、子どもとの今しかない時間を存分に楽しむことです。

パパ友、ママ友として知り合った方にもそういう人がいます。あるご夫婦はどちらもハーバード大学のロースクールを卒業した弁護士のパワーカップルで、日々忙しく働いています。しかし、彼らは子どもの遠足の日は必ず仕事を休み、夫婦で引率のボランティアに参加します。彼らにとっては、子どもの学校行事に参加することの優先順位が高いのです。

また、知人の経営者は、月曜と金曜を必ず休みにして、土日を含めて4日間を休日とし、火水木の3日間だけ働いています。彼は常に次のビジネスチャンスを待っています。例えば「いい投資の話がある」「面白いビジネスの種がある」という話が舞い込んできたら、すぐに飛行機で現地に飛べるように余白をつくっているのです。

4日の休みがあれば、米国とヨーロッパを行き来することも可能です。彼が感じる豊かさとは、フットワーク軽くいつでも世界中を飛び回れることなのです。

「時間に追われる人」とミリオネアの違い

彼らはいわゆるミリオネア(富裕層)です。彼らに共通しているのは、自分なりの豊かな人生を描き、仕事で高い価値を生み、継続して資産を構築しながらも、それ以外の大事なことにも優先的に時間を使っていることです。

一方、「時間がない」と悩んでいる人の背景には、「本当にやりたいことに時間を使えない」「自分で時間の使い方を決められない」という不満や焦りが隠れています。知らず知らずのうちに、限りある自分の時間を別の何かに明け渡して、受動的な生き方を選んでしまっているのかもしれません。

[図表]「時間に追われる人」とミリオネアの違い 出典:『なぜ、あなたは時間に追われているのか』(日経BP)より

時間に追われる人は「他人軸」になっている可能性

例えば、「上司に評価されたい」「親をがっかりさせたくない」など、他人の評価に応えようとしていませんか。

あるいは、「失敗したらどうしよう」「老後のお金が足りなくなったらどうしよう」などと、まだ起きていない未来の不安を埋めるために延々と情報を集めていませんか。また「社会人はこうすべき」「よい親であるべき」など、誰が決めたか分からない「べき論」に縛られて、役割を背負い込んでいませんか。

これらによって、本来必要のないタスクまで抱え込んでしまい、本当に大切なことに時間と集中力を使えなくなっている可能性があります。

豊かな人生を送るために自分に問いかけたい「3つの質問」

もしあなたが「いつも時間に追われている」「豊かな人生を生きられている気がしない」と悩んでいるのなら、こんな質問を自分に投げかけてみましょう。

・どんなことをしている時に、幸せを感じる?

・どんなライフスタイルを送りたい?

・どんな人と一緒に、そのライフタイルを送りたい?

この「豊かさ」の定義は、人によって全く違います。ある人にとっては、ファーストクラスで世界一周旅行をすることが豊かさかもしれません。別の人にとっては、朝起きて豆から挽いたコーヒーをゆっくりと淹れて、香りを楽しみながら飲むことが豊かさかもしれません。または、家族みんなで食卓を囲み、他愛ない話で笑い合う時間が最高の贅沢だという人もいるでしょう。

大事なことは「自分にとっての豊かな人生」を具体的に思い描くことです。そして、「本当に大切なことに、自分の時間を使えるようになること」です。

吉川 ゆり

Mental Breakthrough Coaching™スクール 代表