ウクライナのゼレンスキー大統領が23日(現地時間)、キプロスのアヤナパで開催された欧州連合(EU)非公式首脳会議で報道陣に発言している。[EPA=聯合ニュース]

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ロシアとウクライナの終戦交渉が目途も立たず延期される中、戦況は日々悪化している。米国とイランの戦争が長期化する状況で、米国の優先順位がウクライナから中東へと移ったためと分析される。

ウクライナのゼレンスキー大統領は25日(現地時間)、X(旧ツイッター)で「ロシアが引き起こした戦争がイラン戦争に隠れている」と投稿した。23日のCNNのインタビューでも「ロシアとの停戦には前向きだが、米国が中東に関心を向けたため停戦が近いうちに実現するとは思えない」と語った。「米国、イスラエル、イランの間で根本的な停戦が成立するまではウクライナ問題に進展はない」と述べながらだ。

ロシア・ウクライナ両軍は長距離ドローン(無人機)やミサイルで互いの民間・基盤施設を攻撃し、緊張状態が続いている。

ロシアはドローンとミサイルによる攻撃を継続している。ゼレンスキー大統領はこの日、Xで「夜間のロシアによる攻撃で東部ドニプロだけで5人が死亡し、40人以上の負傷者が発生した」とし「ロシアは前夜からこの日未明にかけて東部ドニプロを中心にオデッサ、ハルキウ(ハリコフ)、チェルニーヒウなどウクライナの都市の一般住宅、エネルギー施設、民間施設などを攻撃した」と明らかにした。ウクライナ空軍によると、ロシアはドローン619機とミサイル47発を発射し、うちドローン580機とミサイル30発をウクライナ軍が撃墜した。

ウクライナも最近、ロシアの石油施設や製造工場を長距離ドローンで攻撃している。ウクライナ国営通信のウクルインフォルムによると、ゼレンスキー大統領はこの日、WhatsAppのビデオ会議で記者団に対し「我々はロシアが最も苦痛を感じる、大きな打撃となる場所を攻撃している」と言及した。

24日のキーウ・ポストなどの報道によると、ウクライナ保安局(SBU)は同日、ロシアのニジニ・ノヴゴロド州にあるゴーリキー油田ポンプ場の燃料貯蔵タンクをドローンで攻撃したと発表した。ニジニ・ノヴゴロドはウクライナ北東部の国境にあるスムイ州から約900キロ離れたロシアの内陸地域。SBUは先月公開した報告書で「対テロ・特殊作戦を遂行する最精鋭部隊のアルファ特殊作戦センターが運用する長距離ドローンは最大900キロ先の目標を打撃できる」と明らかにした。

ロシアのタス通信は25日、ロシア国防省を引用した報道で「ロシアの防空システムがこの24時間にウクライナ軍の誘導爆弾11発と固定翼ドローン256機を撃墜した」と伝えた。

ゼレンスキー大統領は、米国をはじめとする世界各国が米国・イラン間の戦争とは別に、ロシア・ウクライナ戦争を度外視してはならないと力説した。ゼレンスキー大統領は「世界はこのような状況に沈黙してはいけない」とし「今回の戦争に関連するロシアへの圧力は一日も止まるべきでない。対ロシア制裁が中断されることがあってはならない」と強調した。

一方、緊張状況とは別に捕虜の交換は正常に行われている。ゼレンスキー大統領のテレグラムでの発表やタス通信などの報道によると、両国は24日、、戦争捕虜を各193人ずつ交換した

両国は終戦交渉が膠着している中、戦死者の遺体収容や捕虜の交換を継続している。