川崎のルーキー、林(右)が千葉戦で存在感を示した。(C)SOCCER DIGEST

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 18歳のルーキーが、短い出場時間で確かな存在感を示した。

 川崎フロンターレは4月25日、J1百年構想リーグ地域リーグラウンド第12節でジェフユナイテッド千葉とホームで対戦し、2−1で勝利。この一戦で、チームの将来を担う逸材がインパクトを残した。

 1−0とリードして迎えた80分、松長根悠仁に代わってピッチに立ったのが、左サイドバックを務めた林駿佑だ。今季トップ昇格を果たした18歳は、限られた時間のなかで持ち味を凝縮してみせる。

 ハイライトは試合終盤だった。85分に同点弾を許し、緊迫感が高まるなか、迎えた90+3分。ゴール前で訪れた相手の決定機に対し、林は迷いなく身体を投げ出し、渾身のシュートブロック。チームを敗戦の危機から救うビッグプレーとなった。

「なにか考えてやったわけじゃないですけど、こぼれてきたところにたまたまいて、(身体を)投げ出してブロックできたことはすごく良かったかなと思います」

 飾らない言葉とは裏腹に、そのプレーは勝点3を引き寄せる価値あるものだった。さらに76分には、鋭いクロスに対してゴール前で身体を当てて前に入り、はね返すなど、対人の強さも発揮。守備面で安定感を示した。
 
 一方で攻撃でも積極的なオーバーラップを見せ、チームの推進力に貢献。本人は「攻撃のところでボールに触る機会は少なかった」と振り返りつつも、「クロス対応だったりは自信になりました」と確かな手応えを口にした。

 もっとも、85分の失点については「自分が入ってから1失点してしまったところは重く受け止めなければいけない」と冷静に自己分析した。

 U-12から川崎のアカデミーで腕を磨き、昨季はU-18でキャプテンを務めた林は、センターバックとボランチをこなす万能型ディフェンダーだ。3月の横浜FM戦でプロデビューを飾り、この千葉戦が2試合目の出場となった。

「プロになって、このすばらしい舞台でプレーさせてもらえたことはすごく感謝しています。本当に今日は勝ちという結果で終われたのはすごく嬉しいです」

 謙虚な言葉のなかに滲む確かな自信と責任感。複数ポジションをこなせる強みについても「必ず強みになってくる」と前を見据えた。

 短い出場時間でも、自身の価値を証明した林。川崎の未来を背負う存在として、その名はこれからさらに大きくなっていきそうだ。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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