世界初の“改造船”完成! 巨大貨物船に「巨大な“帆”」取り付け風を味方に 日本の発電所への石炭運搬船
世界初、既存船にウインドチャレンジャーを搭載
商船三井は2026年4月20日、電源開発の発電用石炭輸送に従事する「KUROTAKISAN MARU III」(載貨重量8万9999トン、全長234.96m)に、風力を推進力として活用する「ウインドチャレンジャー」の搭載が完了したと発表しました。
【帆がデカい!】これが「ウインドチャレンジャー」搭載船です(画像)
「ウインドチャレンジャー(WIND CHALLENGER)」は、商船三井が開発した「硬翼帆」と呼ばれる風力補助推進システムです。最大高さ50m程度まで伸縮する硬い“帆”を用いることで、再生可能エネルギーである風力を推進力に活用し、低炭素化および脱炭素化に貢献します。
甲板上に取り付けるため、新造船だけでなく既存船にも設置できる点が大きな特徴とされていましたが、既存船への取付は今回が世界初だそうです。帆の向きや伸縮といった調整は完全自動化されています。喫水線下に取り付けられた既存の省エネ装置とも干渉せず、ばら積み船(ドライバルク船)やタンカー、LNG船などさまざまな船種への導入や、複数基の設置にも対応しています。
同社のウインドチャレンジャー搭載船は、石炭専用船「松風丸」、64型ウルトラマックスばら積み船「GREEN WINDS」に続き、「KUROTAKISAN MARU III」が3隻目となります。4月13日に橘湾火力発電所(徳島県阿南市)、4月17日に石川石炭火力発電所(沖縄県うるま市)へそれぞれ入港しています。
商船三井は、ウインドチャレンジャー搭載船について、2030年までに25隻、2035年までに80隻の投入を計画しています。
