ドジャース大谷翔平 3度目本塁打王へ視界良好「最大の根拠」…タッカー加入も追い風に
とりあえず連続試合出塁は「48」に伸びた。
日本時間15日、メッツ戦の大谷翔平(31=ドジャース)は3打数無安打ながら、同点の八回1死二塁から申告敬遠で出塁。次打者・タッカー(29)の決勝点となる適時打につなげた。
これで2戦連続ノーヒット。打率は.254まで下がったものの、打撃自体は好調をキープ、今後に期待がもてるのではないか。最大の根拠は右方向へのゴロが、極端に減ったことだ。
開幕直後は一、二塁方向へのゴロを量産。開幕から3試合で4つ、9試合で計7個あった。
しかし、それ以降、15日までの8試合ではたったの2つしかない。3タコだったこの日も左飛、遊ゴロ、左飛と中堅から逆方向への打球ばかりだった。
「大谷の状態が悪いときは、右方向へのゴロが多くなりますから」と、特派員のひとりがこう言った。
「打つときに手首を使う、手首をこねながら球をとらえると、どうしても右方向へのゴロが多くなるのです。開幕直後はまさに、そんなバッティングが多かった。けれども、いまは手首を返さずにスイングできています。ここ2試合、結果は出てませんけど、好調はキープしているように思う」
メジャーの長距離打者の実力を測る指標のひとつに「バレル率」がある。打球速度が速く、なおかつ適切な角度(主に26〜30度のライナー性フライ)の打球が、全打球のうちに占める割合のことだ。
MLBのデータ解析システム「スタットキャスト」によれば、15日現在、大谷のバレル率は25.6%。タイトルに1本届かなかった55本塁打を放った昨年の23.5%を上回っているだけに、今季も本塁打を量産しそうな気配だ。
さらにプラスなのは直後を打つことになったタッカーの存在だ。
相手投手のマークはこれまで以上に分散
昨年まで5年連続20本塁打以上をマークし、オフにカブスからFAでドジャースに移籍。23年のアストロズ時代には112打点でタイトルを獲得している。
別の特派員がこう言った。
「オフのFA市場では1番人気。走攻守三拍子そろった外野手です。ドジャースは4年総額約360億円の大金を積んで、メッツ、ブルージェイズとの争奪戦を制した。『最も欲しかった選手』とフリードマン編成本部長が話しているように、ドジャース独自の評価基準をクリアした選手なのでしょう。さまざまなデータに加え、性格面もチームの和を重視するドジャースにマッチする選手だと聞いています」
現時点で打率.242、1本塁打、10打点とパッとしないとはいえ、実力はこんなものではない。
「まだ29歳のタッカーは、ドジャースに骨をうずめるつもりはサラサラない。4年契約ながら2年目と3年目のオフに契約を破棄できるオプトアウト条項がある。つまり2年目、もしくは3年目のオフにもう一度、FA市場に出て、いま以上の長期契約を結ぶ青写真がある。そのためにも1年目の今年から走攻守にフル回転するつもりでいる。右腹斜筋のケガで離脱中のベッツ(33)もやがて復帰するだろうし、メジャー3年目のパヘス(25)が打率.397、5本塁打、20打点とブレークする気配。ただでさえ強力なドジャース打線はタッカーの加入でさらに厚みを増し、隙がなくなった。相手投手のマークはこれまで以上に分散することになり、大谷に対する失投も増える可能性があります」(同)
15日現在、大谷は5本塁打。ナ・リーグのトップはウォーカー(23=カージナルス)の8本、ロウ(31=パイレーツ)の7本、エイブラムズ(25=ナショナルズ)、シュワーバー(33=フィリーズ)の6本と続く。昨年の本塁打王のシュワーバーはもちろん、20年のドラフト1巡目指名のウォーカーもその潜在能力の高さはかねて話題だった。
その大谷はきょう16日のメッツ戦(11時10分〜)はド軍移籍後初めて投手専念で出場する。ライバルはいるとはいえ、ケガさえなければ3度目の本塁打王に向かって視界良好と言えそうだ。
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