経済産業省

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 経済産業省は15日、次世代の地熱発電技術の開発事業に対し、2030年度までに総額1102億円の費用を補助する方針を決めた。

 大手電力などの事業者を想定して6月以降に公募を始め、30年代早期の運転開始を目指す。

 脱炭素技術を後押しする「グリーンイノベーション(GI)基金」を活用し、実用化に向けた適地の調査や設計費用、試験井戸の掘削費用などに充ててもらう。高温の地層に巡らせたパイプで水を循環させ、発生した蒸気でタービンを回す「クローズドループ」や、地下深くにあるマグマに近い熱源で発電する「超臨界地熱」などの新技術が対象となる。

 地熱発電は太陽光や風力とは異なり、天候に左右されない安定電源になり得るが、導入は遅れている。政府は国内発電量に占める地熱発電の割合を40年度に1〜2%程度とする目標を掲げているが、24年度の実績は0・3%にとどまる。

 経産省が15日に開いた審議会では、次世代の「ペロブスカイト太陽電池」を公共インフラに導入する実証実験を支援するため、GI基金を約200億円増額する方針も決定した。