ピルで生理を止めても大丈夫?何歳まで飲んでいい?メリット&デメリットを徹底解説!:テレ東フェムテック委員会
テレビ東京公式YouTubeチャンネルでは、「テレ東フェムテック委員会」を好評配信中!
フェムテック(Femtech)は、「Female」と「Technology」を組み合わせた言葉。生理や妊娠、出産、育児、更年期など、女性特有の健康課題をテクノロジーで解決するモノやサービスを指す。世界的に市場は拡大を続け、日本でも注目が高まっている。
テレ東プラスでは、番組内容の一部を紹介する。
"女性ホルモンのせい"って何?
女性の身体に関する悩みはさまざま。
街の女性たちに話を聞くと、生理前は気分の浮き沈みが激しくなる、イライラする、肌荒れや食欲増加に悩むといった声が上がった。
40代〜50代では、女性ホルモンの減少による体調不安や、更年期特有の症状に悩む人も多い。

こうした不調の多くに関わるのが、女性ホルモンの「プロゲステロン」と「エストロゲン」。
番組では、生成AIによるキャラクターが女性ホルモンの正体を徹底解説!
生理前のむくみや眠気、食欲増加、そしてイライラを引き起こすのがプロゲステロン。
排卵直後から分泌が増え、生理が始まる頃に減少する。妊娠に備えて体温を上げたり、食欲を増やしたりと、身体を“準備モード”にする働きがある。
しかし、妊娠に至らなかった場合は、子宮内に準備された状態がリセットされる。これが"生理"で、急激なホルモン低下により体調やメンタルが不安定になりやすい。

一方のエストロゲンは、いわば“美のヴィーナス”。
生理後から排卵にかけて分泌が増え、肌のハリや潤いを保つほか、自律神経を整える働きがある。
女性にとって恩恵が多いが、過剰な状態が続くと、子宮体がんや血栓症のリスクが高まるため、バランスが重要。また、40代半ばから徐々に減少していく。

妊娠中は両ホルモンが通常の数十倍〜数百倍に増加。出産後に急激に減少することで、抜け毛や肌の乾燥、メンタルの不安定さが起こりやすくなる。
ピルのメリット&デメリット

近年、服用する女性が増えている「ピル」。
エストロゲンとプロゲステロンを含む薬で、1日1錠を毎日ほぼ同じ時間に服用することで、生理痛やPMS(月経前症候群)の軽減、避妊効果が期待できる。

体質によって合う・合わないがあるため、医師による定期的な問診や血圧測定が必要。最近ではオンライン処方も普及している。
「国内出荷数に基づいた低用量/超低用量ピル服用率の年次推移」によると、低用量ピルの推定服用率は2018年からの4年で倍増。(※出典:PILL FACTBOOK 2024)
しかし、日本の普及率は2.90%と、海外と比べると依然低い水準にとどまっている。(※United Nations: Contraceptive Use by Method 2019より)
街で行ったインタビューでは、「生理を止めても、身体に問題はないのか」「経血はどこへ行くのか」「10代から使っても大丈夫なのか」「閉経まで飲み続けてもいいのか」など、ピルに関する疑問が次々と上がった。

これらの疑問に、産婦人科医の稲葉可奈子先生が回答。
まず、生理を止めても問題はなく、経血が体内に溜まることもないそう。
ピルは子宮内膜を厚くしないようコントロールするため、そもそも出血の原因となる状態を作らない仕組みだ。
ピルにはさまざまな種類がある。
4週間ごとに出血があるタイプや、生理の回数を減らせるタイプ、タイミングを調整できるタイプも。

血栓症については、低用量ピルは40歳以上でリスクが高まるとされる。
一方、エストロゲンを含まないプロゲステロン単体の「ミニピル」であれば、何年でも飲み続けることが可能。 (※定期的な受診・検査が必要)
服用できる年齢については「初潮が来ている方であれば使って大丈夫」と稲葉先生。
ただし10代は骨密度が大きく増える時期でもあるため、骨への影響や肝機能への負担を考慮し、定期的な検査を行いながら使用する必要がある。
また、オンライン診療だけでなく、対面受診を組み合わせることが推奨される。

ピルは目的によって「保険適用」と「自由診療」に分かれる。
月経困難症や子宮内膜症の治療であれば保険適用、避妊や生理日の調整は自由診療となる。
自分に合う種類は人それぞれ。医師と十分に相談しながら選ぶことが大切だ。
