音彩唯(左)と夫婦役を演じる朝美絢(撮影・阪口孝志)

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宝塚歌劇団雪組トップ朝美絢に迎えられた新トップ娘役音彩唯の“プレお披露目”公演となる「波うららかに、めおと日和」が13日、大阪市の梅田芸術劇場で初日を迎えた。

西香はち氏原作、累計発行部数220万部の人気漫画を宝塚歌劇でミュージカル化。脚本・演出は小柳奈穂子氏、演出は雑賀ヒカル氏。25年4月にはフジテレビ系でドラマ化もされた。

戦争の影が忍び寄る1936年(昭11)の横須賀で、顔を合わせることなく突然結婚することになった帝国海軍中尉江端瀧昌(朝美)となつ美(音彩)夫妻が、不器用ながらも誠実に向き合い、次第に絆を深めていく姿を描く。

通し舞台稽古後に取材に応じた朝美は「人々の生きるエネルギーだったり、昭和の時代を生きている人々の愛だったり。私たち以外にも夫婦のカップルがたくさん出てきますので、『自分はこの夫婦の形だな』とお客さまにも自分に投影していただけたら。最終的に家に帰ってきたときの幸せというものがすごく大切なんだなというところを皆さまに感じていただけたら」と意気込み。

音彩とは23年「海辺のストルーエンセ」、25年「An American in Paris(パリのアメリカ人)」で共演しており、「すごくしっくりとくる部分が本当にあって。この『波うららかに、めおと日和』という作品での新婚夫婦というどぎまぎといいますか、そういうものは自然の音彩ちゃん自身の持つ笑顔だったり、ちょっとまだ緊張して頑張っている姿だったりというのにも、私自身も瀧昌としても勇気をもらっている。今の関係性をこの作品に生かしていきたい」と信頼を寄せた。

前トップ娘役夢白あやの後を受け、2月23日付でトップ娘役に就任した音彩は「日常にちりばめられた普段はこう何げなく過ぎてしまうような小さな幸せがたくさんあるんだなということをお客さまにも感じていただけたら」。

夢白からは「娘役としてときめく心を大切に」とエールを送られたと言い、「そこはずっとずっと思って務めてまいりたい」と誓った。

「愛の不時着」「ボー・ブランメル」など軍服姿が多い朝美。日本の軍服は初めてとはいえ、今作でも軍服に身を包むことになり、「私はなかなかまれに見る軍服を着させていただく男役と自分でも思っておりまして」と苦笑いしたが、音彩は「かっこいいです!」とにっこり。「言わされてますけど」と笑う朝美に「本心です!」と返し、息の合ったところを見せていた。

公演は30日まで。