「血液型占いそのままの性格ですよ」…池山監督の盟友が語る「ヤクルト絶好調の理由は“弱者の兵法”」
「現役時代から血液型占いそのままの性格ですよ、池山監督は。AB型らしく繊細かつ大胆なところがある。采配にも性格が出ているのではないでしょうか」
ヤクルトや巨人などで4番を務めた広澤克実氏(64)が語る。
広澤氏の盟友・池山隆寛監督(60)が率いるヤクルトが絶好調だ。昨シーズン最下位のチームとは思えないスタートダッシュで開幕5連勝。4月10日夕方6時現在、8勝3敗の貯金5でセ・リーグ首位を走っている。
広澤氏の冒頭の言葉どおり、AB型らしい池山監督の「繊細かつ大胆な」采配が的中している形だ。
まず打線について――。チーム随一の強打者サンタナを2番に置く「メジャー流の打線」を組み、投手を9番でなく8番に。9番の野手が得点力のある上位へ繋ぐ流れを計算したうえでの配置だが、一方で開幕9試合目まで犠打が1つもない大胆な攻めもみせている。広澤氏が続ける(以下、コメントは広澤氏)。
「相撲の世界と同じ」
「4番に強打者、9番に投手というオーソドックスな打線を組めるのは毎年優勝しているような強いチームです。戦力が揃っていれば、オーソドックな戦術は理にかなっています。しかし今のヤクルトは、昨年優勝した阪神などに比べ明らかに戦力が劣る。池山監督はけっして強力とはいえないチーム状況を冷静に分析し、一見、大胆とも思える作戦を採用しているのでしょう。
相撲の世界と同じです。格下の力士が横綱に正面から当たっても勝てるわけがない。少ない戦力で合理的に最大限のパワーを発揮させるためには、イレギュラーな打線を組む必要があるんです。池山監督や私が現役時代に薫陶を受けた、師匠・野村克也監督の得意とした“弱者の兵法”です」
イレギュラーなのは打線だけではない。投手の起用法も独特だ。4月2日の広島戦で、7回1失点の奥川恭伸の後を引き継いだのは、中継ぎ投手ではなく雨天中止となった前日の先発予定だった松本健吾。松本は2回を無失点に抑え、ヤクルトの逆転サヨナラ勝ちを引き寄せた。
「これも“弱者の兵法”でしょう。シーズンを戦い続けることを考えれば、中継ぎ陣を酷使したくない。前日先発予定で準備ができている先発をリリーフにあてれば、中継ぎ陣を休ませられます。池山監督は長期的な視点で投手起用を考えているのでしょう。
ヤクルトは打線も投手陣も、あまり実績のない若い選手が名を連ねています。池山監督は積極的に声をかけ、彼らをうまく乗せているようにみえる。コミュニケーション能力の高さもチームが好調な理由の一つでしょう。ただシーズンは始まったばかり。ヤクルトの快進撃が、いつまでも続くとは思えません。調子が悪くなった時に、池山監督がどんな采配をみせるのかも見どころです」
AB型監督の“弱者の兵法”は、今季のセ・リーグをかき回しそうだ。
