離島の生命線・フェリーに迫る危機 原油高騰、イラン情勢が脅かす「1700人の足」 熊本・御所浦島の切実な声
熊本県内には、車では行けない、離島で暮らす人が、約2400人います。
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離島の人にとって欠かせないのが、フェリーや定期船です。
今の原油高の状況で、安定した運航が続けられるか、不安視されています。
天草市の離島・御所浦島で、フェリー会社そして島の人達に話を聞いてきました。
2026年4月8日午前8時過ぎ・・・
記者「天草市の棚底港をフェリーが出発しました。フェリーには、人だけでなく多くの荷物を載せたトラックも乗っています」
御所浦港を発着する船は、1日に48便で、共同フェリーという企業が運航しています。
棚底~御所浦間は1人400円、車を載せた場合は2050円です。
記者「棚底港を出て、約40分御所浦に到着します」
このフェリーの運航が、原油高の影響を受けています。
フェリー会社の社長の本音は…
共同フェリー 野付一郎 社長「燃料の高騰がきつい。だいたい年間4000万円だった燃料費が、ここ数年6000万円台に。赤字です」
2026年はさらに軽油の価格が上がり、厳しさは増しています。
共同フェリーは定期運航に5隻を使っていますが、購入から40年以上経つものもあり、今後、買い替えが必要になった場合、経営が立ち行かなくなり、減便も避けられないと言います。
共同フェリー 野付一郎 社長「燃料高騰の情報が入ってきて不安が強い」
こうした状況から、2026年4月7日、熊本県を含む全国知事会が、離島への船の運航を維持するため事業者を支援するよう、国に求めました。
御所浦島で生活する人は約1700人。島の人にとってフェリーは欠かせない存在です。
島民「買い物に行くしないと困る」
島民「どうか続けてください。今日も病院に行く人が何人もいた」
島民「フェリーがなくなったら、どうしようもない。この島は」
さらに食料品や日用品も、フェリーを使って島の外から届けられます。
天草下島から来た卸業者 向田義明さん(83)「ここに栄養ドリンク剤もあるし、ちり紙もあるし、とにかくないもんはないぐらい」
他、牛乳や冷凍食品も持ってきていました。
週に1度、フェリーに乗り、御所浦を訪れている向田さん。車で島をめぐり、集落の小さな商店にも食料品を届けます。
「こんにちはお世話になります」
この商店は、特に移動手段が限られる高齢者にとって大事な買い物の場所です。
地域の商店「やめてもらったら困るという人もいるし、若い人は困らないけどお年寄りは困りますね」
島の人の生命線とも言えるフェリー、その定期船は安定した運航を続けられるのか。事業者は状況を注視しています。
共同フェリー 野付一郎 社長「イラン情勢を注意して見ていかないとどう変わるかわからないからそこは心配」
