原田博美氏の公式Xより

写真拡大

東京都清瀬市が「図書館」をめぐる問題で揺れている。6日、現清瀬市長である原田博美氏は記者会見を開き、2025年3月に閉館した清瀬市の旧中央図書館の再開を断念する考えを明らかにした。

清瀬市は、2025年3月に建物の老朽化や貸出者数の減少を理由に、中央図書館など計4館の閉館を決め、中央図書館では既に解体工事が始まっていた。

だが、図書館閉館に対しては一部市民からの反対の声が大きく、前清瀬市長である渋谷桂司氏への批判が相次いでいた。そのような状況のなかで行われていた清瀬市長選では、渋谷氏は対立候補の原田氏に小差で敗北し、2026年4月3日より原田氏が清瀬市長となっている。

なお、市長選にあたって原田氏は「市立図書館の復活」を公約に掲げており、市長就任からわずか3日で公約が果たされないことが明らかになった。

ネットでは「公約を簡単に破り過ぎでは」「3日で公約反故は早すぎる」「なんのための公約だったのか」と批判の声も上がっている。だが、その一方で「解体工事中の施設を復活させるのは不可能に近い」といった声もある。

工事中断の違約金発生

現に原田市長の記者会見では、スライドを用意し中央図書館内部の解体工事がかなりの段階で進んでいることを説明。また、工事が中断されたことで、契約していた解体工事業者に1日当たり違約金100万円を支払わなければならず「時間と費用が膨らむ」として予算の面から考えても施設の再利用は不可能な状況であり、「本当に残念で悔しく、市民に申し訳ない」と謝罪している。

近年は、中野サンプラザ(2023年7月閉館)、国立劇場(2023年10月閉館)などが閉館はしたものの建設工事費高騰の影響もあり、スケジュールが見直されるなど混乱が続いていた。特に中野サンプラザは内部がカビだらけとなり「再使用は難しい」として、計画が二転三転するなどしている。

今回の清瀬中央図書館も工事が長引くことで発生する予算への負担を回避した結果としての判断と思われるが、改めて「建物を壊すことの判断」および「工事中断のリスク」を考えさせる結果となった。