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県内で焼肉店などを経営する秋田牛玄亭グループが、秋田牛の消費拡大と生産者支援などを目的とした食文化プロジェクトを始めました。

秋田牛を家庭で食べて、生産者を支えるという食文化を定着させることで、秋田牛を未来へつないでいきたい考えです。

県内の和牛生産者がまとまり、オール秋田の県産牛ブランドとして県をあげてブランド化が進められ、2014年にデビューした秋田牛。

コメどころ秋田で、コメを食べて育った肉質等級3以上の上質な黒毛和牛です。

コメを食べることで肉に含まれるオレイン酸が増え、おいしくなるだけでなく、健康的にも優れた和牛になるということです。

しかし、秋田牛玄亭グループによりますと、秋田牛は後発ブランドということもあり、全国の著名ブランド牛と同じ土俵で競うことが難しい現状があるといいます。

さらに、餌の価格高騰や後継者不足などで生産者の減少が急速に進んでいて、2010年に秋田牛玄亭グループが羽後牛の生産者とともに焼肉店を出店した当時は、羽後町には20軒以上の肥育農家がいましたが、今では5軒になり、そのうち2軒は廃業予定だということです。

県全体で見ても、生産者数は10年で約4割減少し、395戸もの生産者が廃業しています。

牛を育てる肥育農家は大規模化が進み、ある程度は生産頭数を維持できているものの、繁殖農家が廃業していることにより、秋田牛が身近な存在ではなくなってしまうことが懸念されています。

このような状況を受けて、秋田牛玄亭グループは、県民の郷土愛醸成を目的とした食文化プロジェクト「あきたすき」を通して、秋田牛の消費拡大と生産者支援を始めることにしたということです。

「秋田牛が秋田で愛され消費される食文化をつくりたい」という思いが込められたこのプロジェクトは、秋田牛と県産食材を使ったすき焼き料理を「あきたすき」と名付け、県民の家庭料理として定着させることで、秋田牛に関わる生産者を支援し、加工・流通・販売・観光の各分野をつなぐ新たな食文化の創出を目指すものです。

「あきたすき」は「煮る」すき焼き料理ではなく、関西風の「焼く」すき焼き料理で、家庭でシンプルに最もおいしく秋田牛を食べられる料理だということです。

秋田牛玄亭グループがお勧めする「あきたすき」の食べ方は、秋田牛をすき焼き鍋で醤油ダレをひいて焼きながら三温糖をふりかけ、卵にからめてご飯とともに食べます。

肉を食べた後は、県産のネギやシイタケ、豆腐、糸こんにゃくなど好きな食材を加えて焼き煮し、最後はダシを入れうどんでしめます。

ただおいしいだけでなく、食べることは生きること、応援すること、つながること。

秋田牛と秋田の食材を、家庭で家族や仲間と囲む「あきたすき」を食文化として定着させる第一歩として先月始めたのがクラウドファンディングです。

生産者が誇りをもって秋田牛を生産し、家庭で秋田牛の鍋を囲み、関係する加工・流通・販売・飲食・観光業も秋田牛を活用してそれぞれ魅力的な商品やサービスを生み出すなど、秋田牛を軸とした経済がしっかりとまわることが目標だというこのプロジェクト。

集まった資金を広報や宣伝費、リターンの仕入れ費に充て、「あきたすき」食文化を根付かせたいということです。

秋田牛玄亭グループの日野亨代表は「秋田牛を未来へとつないでいくためには、県民の食卓に根付く文化が必要だと考えました。秋田には『あきたすき』がある。そう誇れる未来を、県民の皆さまとともにつくりたいと願っています」とコメントしています。

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