ブリヂストン新型ポテンザ「RE-71RZ」の限界性能を試す! 従来モデル「RE-71RS」との比較も実施、サーキットでのタイムはどう変わる?
新型ポテンザ「RE-71RZ」の真価をサーキットで徹底検証
ブリヂストンのスポーツブランドとして知られる「ポテンザ」は、1979年に登場した初代モデル「RE47」を起点に、その歴史をスタートさせました。
現在のポテンザは、「プレミアムスポーツ」「リアルスポーツ」「カジュアルスポーツ」という3つのカテゴリーで展開されていますが、今回はその中でも最も高性能志向のリアルスポーツに位置づけられる最新モデル「RE-71RZ」を、筑波サーキット(茨城県)のコース1000で試す機会を得ました。その走行フィールをお伝えします。
【画像】ストリートラジアル史上最速への飽くなき追求、新型ポテンザ「RE-71RZ」(28枚)
舞台はいきなり筑波1000での全開走行です。試乗車は素直な挙動に定評のあるGRカローラ(タイヤサイズ:265/35R18 97W XL)。クルマ自体が扱いやすく、久々に走るコースでもしっかりと限界域での評価に集中できました。
走行はピットスタートから、1周目でウォームアップ。その後の2〜4周目でタイムアタックを行い、最後の5周目でクールダウンしてピットへ戻るという流れです。
従来モデルと新製品を比較テスト
まずは従来モデルの「RE-71RS」から走行を開始しました。完全な新品タイヤでありながら、ウォームアップ段階からしっかりとしたグリップを感じさせます。コース中には強いブレーキングを求められるポイントがいくつかありますが、制動時の安心感は高く、狙いどおりの減速が可能でした。

一方で、第1〜第3コーナーへと続く右コーナーでは、ややステアリング応答が穏やかに感じられる場面もありました。ただしアクセル全開での走行状況を考えれば、大きな不満ではありません。
続いて本命の「RE-71RZ」に履き替えると、その違いはすぐに明確になります。軽い荷重でも強い荷重でもグリップが向上しており、全体的に扱いやすさが増していました。
欠点なしの最強タイヤ!? 走行タイムの短縮に成功
特に印象的だったのはブレーキング性能です。従来モデルと同じ感覚で減速を開始すると、コーナー進入時には速度が落ちすぎてしまうほどで、結果的にブレーキリリースを早める必要がありました。つまり、より奥までブレーキングポイントを遅らせることができ、タイム短縮の余地が広がっていることを意味します。さらに強く踏み込んでもABSの介入が遅く、タイヤ自体のグリップ力の高さが際立っていました。
コーナリング中の余裕も大きく向上しています。ややオーバースピード気味に進入した場合でも、ステアリング操作に対してノーズがしっかり反応し、イン側へと向きを変えていきます。それでいてリアの安定感は高く、挙動が乱れる気配はほとんどありませんでした。

また、連続する右コーナーではライン修正のしやすさが際立ちます。アクセル全開で前輪の荷重が抜け気味の状態でも、確かなグリップを維持しており、軽い荷重域での性能向上も実感できました。
こうした進化は、主にトレッドコンパウンドとトレッドパターンの改良によるものと考えられます。新しいコンパウンドは短時間で適正温度に達し、低荷重時でも高いグリップを発揮。一方、従来の3本グルーブから2本グルーブへと変更されたトレッドパターンは、高荷重時に外側での接地性を高める狙いがあるのでしょう。
万全のテスト環境でわかった確かな性能
データとしても、筑波2000におけるラップタイムはドライで最速1.2%、ウエットで最速1.1%の向上が確認されています。

筆者自身の筑波1000でのタイムも参考値ながら、ベストは41秒から40秒へと1秒短縮(いずれも4周目)しました。
今回の試乗では、走行ごとに新品タイヤへ交換するという、ぜいたくな条件が用意されていました。一般的にこのタイヤは5周程度でベストラップが出る特性を持ちながら、その後も大きく性能を落とさず周回を重ねられる点も魅力です。
このタイヤに欠点は見当たりません。これで価格が安ければ、サーキットでは最強のタイヤになるでしょう。
