【近畿学生野球 4月4日開幕】和歌山大 覇権奪回へエース・片山が牽引
近畿学生野球連盟(KBL)の春季1部リーグ戦は4日、大阪市の大阪シティ信金スタジアムで開幕する。1948年に創設され、国公立大、私立大合わせて18校で活動する連盟は「文武両道のリーグ」と呼ばれ、「フェアプレーの精神」を重んじる。3連覇中の奈良学園大に対し、5大学がストップをかけることができるか。各校の注目選手を中心に紹介し、展望した。
覇権奪回のカギを握っている。昨年まで絶対的エースだった田中輝映(ミキハウス)が抜けた若い投手陣をけん引する和歌山大・片山は最上級生として、そしてエースとしての覚悟を示した。
「今年は僕が負ければ終わり。より慎重に、自分にプレッシャーをかけながらやる。下級生の負担を少しでも減らしたい」
早くから期待されながら、2年春に左足親指を骨折するなどケガに泣かされ、リーグ戦デビューは3年春まで遅れた。開幕2戦目の神戸医療未来大戦で先発し7回1/3を3失点で初勝利を飾るなど7試合に登板し3勝、防御率1.66。それでも「4年生の春を終わらせてしまった」と優勝した奈良学園大相手に先発した2、3回戦はともに敗戦投手。「悔しさを忘れないように」と自宅玄関のドアには敗戦スコアを貼り、己を奮い立たせる。
3年春のリーグ戦前から自主的にピラティスを導入。「シンプルなフォームで一番強い球を投げる」と昨秋以降はセットポジション時の立ち方と頭の位置を意識し、投球フォームの改善に努めた。オープン戦では「6、7割の力でMAXに近いボールがいっている」と最速144キロ真っすぐの質の向上を感じている。
昨秋までは背番号16にちなみ「駐車場、銭湯のげた箱は16番。お茶も十六茶を飲んでいた」と「16」にこだわった。今春は主将の大役も担い背番号1を背負う。「もちろん1番にこだわっていく」。2024年春以来、4季ぶりの優勝のみを追い求める。 (吉村 貢司)
