佐々木朗希の78球は“復活”に繋がるのか 米記者が論じた怪物の現在地「すぐにメジャーの投手になれるわけではない。それでも…」

ガーディアンズ戦で粘り強く投げ抜いた佐々木(C)Getty Images
まずまずの内容で新シーズンを歩み出した。現地時間3月30日、佐々木朗希(ドジャース)は、本拠地でのガーディアンズ戦に登板。5回途中(78球)を投げ、被安打4、1失点、2四球、4奪三振で降板した。
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結果的に初白星は掴めなかった。それでも防御率15.58、WHIP2.77、与四球率15.58、被OPS1.043と荒れに荒れた今春のオープン戦を思えば、幾分ポジティブな内容だったと言えよう。
開幕前に「野球は技術のスポーツ。今日は技術的な部分で制球できなかった」と漏らした佐々木。この日は、時折スプリットが抜ける場面こそあったが、マウンド上で大崩れはせず。「目の前のバッター、ワンアウト、1イニングずつに集中して、投げていけた」と一定の手ごたえを掴んだ。
次回登板へと繋がるパフォーマンスには、地元記者も確かな評価を下している。米版『Yahoo! Sports』のジェイク・ミンツ記者は「ササキにとって進歩。とても甘美な進歩だ」と称賛。さらに「彼は悪夢のようなスプリングトレーニングを終えて迎えた公式戦初登板のマウンドは、プロセスと結果の両面で非常にうまくいった」と称えた。
佐々木をべた褒めするミンツ記者がクローズアップしたのは、ロッテ時代からの生命線である“真っすぐの質”だ。この日は平均球速97.6マイル(約157キロ)をマークした4シームについて「昨シーズンと比べても1.5マイル(約2.4キロ)も速くなった」と紹介。「制球難という課題を抱える彼が成功するには、より質の高い速球を量産する必要がある」と指摘した。
さらに散々な内容に終わった今春のオープン戦について「メジャーリーグの投手には見えなかった」と論じるミンツ記者は、悪夢のような日々からの“変化”を見通した。
「このガーディアンズ戦でのササキはキレのあるボールや、正確無比な制球力、そして圧倒的な投球を見せたわけではなかった。制球はしばしば不安定で、特に代名詞でもあるスプリットがゾーンに入ったのはわずか1球と、ほとんど勝負にならなかった。しかし、開幕前の状況などあらゆる点を考慮すると、今回の登板は正しい方向への大きな一歩だった。
無論、たった4イニングだけ好投したからといって、彼がメジャー級の投手になれるわけではない。ササキが先発ローテーションに入るには、安定した投球が不可欠だ。好投を積み重ねる必要がある。それでも、だ。彼は災難を免れた。悲惨な結末ではなかった。短いメジャー生活の中でしばしば見られた重圧に押しつぶされる様子もなかった」
米記者たちの考えもポジティブにさせた佐々木。先発ローテ定着が目標となる今季は、まだまだ始まったばかりだが、ここからどう進化を続けていくか。挑戦の日々は続きそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
