WBC「圧倒的優勝候補」ドミニカ。ラミレスが明かす“唯一の弱点”と侍ジャパン連覇の鍵
◆ドミニカ戦勝利のカギはメンタリティーの“差”
投手陣がうまく機能して、失点が最小限で抑えられれば、あとはどれだけ得点を稼げるかが勝利へのカギとなる。ラミレスはポイントゲッターとして、今年、メジャーデビューで話題になっているあの主砲の存在を猛烈にプッシュする。
「今大会で最も注目すべき選手は村上宗隆ですよ。彼は私がベイスターズの監督をしている時からずっと見てきましたけれど、大谷を上回るレベルのポテンシャルを持っていると思う。今、大谷が毎年のようにすごい記録を残していて、もう日本人選手でこの記録を超える打者が出てこない、といわれていますけど、私は村上なら大谷の記録を塗り替えることができる、と確信しています。さすがに今年はメジャーデビューなので様子を見る必要がありますけど、メジャーの環境に慣れた3年後、4年後にはとてつもない成績を残すはず。その能力をどれだけ発揮できるかが、今回の侍ジャパンの大きなポイントでしょう。
正直、これだけスーパースターが勢揃いしているチームだと、いかに選手たちに気持ちよくプレーしてもらうことができるのかが大事になってくる。要はどれだけ選手とコミュニケーションが取れるか、ですよね。そういった能力も井端監督は長けていると思いますし、連覇をやり遂げてくれると信じています。まぁ、監督の立場になって考えてみたら、これだけの選手を預かって、誰にもケガをさせないように上手に起用する、ということはとんでもないプレッシャーになりますけどね(苦笑)」
◆ラテン系と日本人の違いは…
これほどのメンバーを擁しても、ドミニカの壁を打ち砕くのは至難の業、というのがラミレス氏の見立てだが、連覇のための秘策はないのだろうか?
「最近、日本の野球は変わった、とよくいわれますけど、私は根本的な部分は20年前と変わっていないと思っているんです。攻撃力だけでなく、守備やランニングにも優れていて、スモールベースボールもできる日本の緻密な野球は世界に通用するし、もし決勝でアメリカと当たっても、私には日本が大差をつけられて敗退する姿がまったく想像できないんですよ。ただ、相手がドミニカだと、うーん、なかなか厳しいね。
でもね、今回は短期決戦じゃないですか? しかも移動距離もかなりあって、時差ボケとも戦わなくちゃいけない、かなりタフなトーナメントになる。正直な話、こういう状況になるとラテン系の選手は『疲れたから、やりたくない』とか『すべてはこの日程が悪い』とか、絶対に誰かのせいにして文句を言いだすんですよ(笑)。でも、日本の選手は絶対に不平不満を言わないじゃないですか? どんなに疲れていても『行け!』と言われたら。チームのためなら、と全力で戦い抜く。このメンタリティーは他の国ではまずないですからね。
前回の大会もまさにそうでしたけど、データや数値には表れない部分での強みが日本にはあるから、こういう大会で結果を残しているんじゃないか、と私は思っています。今回もいい結果が出るといいですね!」
<取材・文/小島和宏>
