大学の初回納付金「50万円」に充てようと思っていた奨学金の振込が間に合わないかも……。入学時に必要な費用を準備するにはどうすればいい?
奨学金は入学金等の支払いには間に合わない
貸与奨学金や入学時特別増額貸与奨学金は、進学後に口座へ振り込まれます。そのため、進学前に支払う必要がある費用への充当はできません。
振込は原則として毎月11日ですが、4月のみ21日に設定されています。振込日が金融機関の休業日の場合は、その前営業日に振り込まれる予定です。
ただし、進学届の提出が進学後に行われるため、4月の振込に間に合わないおそれもあります。事務手続きの時期によっては初回振込が5月にずれ込むかもしれません。その際は、2ヶ月分がまとめて振り込まれる可能性があります。
こうしたスケジュールのため、入学時に必要な費用を奨学金で準備するのは難しいといえます。
奨学金の振込スケジュール
奨学金の振込スケジュールをみていきましょう。表1は令和7年度の奨学金振込予定日です。
表1
出典:独立行政法人日本学生支援機構「令和7年度 奨学金振込予定日」を基に筆者作成
令和7年度における奨学金の振込予定日は、4月分が21日、5月分は16日です。また、給付奨学金と貸与奨学金は、どちらも同じ日に振り込まれます。
なお、初回の振込月は手続き状況によって異なるため、在学する学校へ確認が必要です。初回振込が遅れた場合は、複数月分がまとめて入金されることがあります。
給付奨学金・貸与奨学金ともに、支給が終了する年度の3月分は、通常の3月ではなく2月分と合わせて2月10日に振り込まれます。自分の振込時期や金額に不明点がある場合は、在学する学校の奨学金窓口に確認しましょう。
入学時に必要な費用を準備する方法
奨学金以外で入学金等を準備する方法はおもに以下の3種類が挙げられます。
・銀行の教育ローン
・国の教育ローン
・生活福祉資金貸付(教育支援資金)
銀行の教育ローンは世帯年収の制限がなく、融資までの早さが特徴のようです。カードローン型を選べば、教育費全般に柔軟に活用できる利点があるとされています。
日本政策金融公庫の「国の教育ローン」は、低い固定金利での融資が可能です。年収制限があるほか、審査に時間を要する場合もあるため、早めに準備をしたほうがよいでしょう。
融資が受けにくい住民税非課税世帯などには、生活福祉資金貸付制度が用意されています。入学前に50万円以内の無利子貸付が可能で、窓口は地域の社会福祉協議会です。
入学金等に奨学金は充てられないため、教育ローンや公的貸付制度の利用を検討すべき
奨学金は進学後に振り込まれるため、原則として事前納付が必要な入学金等には使えません。振込は原則11日ですが、4月は21日、5月は16日と時期によって異なります。手続きのタイミング次第では、初回入金がさらに遅れることも考えられます。
入学時に必要な費用を支払う手段として、所得制限のない銀行ローンや低金利な国の教育ローンが有効です。住民税非課税世帯などの場合は、無利子で借りられる公的な貸付制度も利用できます。自身の条件に合う方法を比較し、不明な点は早めに学校や窓口へ相談しましょう。
出典
独立行政法人 日本学生支援機構 奨学金振込日カレンダー
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
