鈴木愛理が語る31歳の現在地「常に今日の自分がいちばん良かったと思える生き方」
――今回の映画では「親子」もキーワードの1つだと思います。たとえば鈴木さんは、幼少期に親と喧嘩をするようなことはあったんですか。
鈴木:ありました……。幼少期は私の仕事が忙しすぎちゃって、全然朝に起きれなくて、そんな私にお母さんが怒るっていうのがいちばん多かったように思います。これだけだとまだ軽いほうなんですが、私、本当に起きなさすぎてお風呂でも水になるまで延々と入りつづけちゃうことがあって、それでお母さんが悩んでしまい喧嘩することがありました。私、お父さんに一度だけ怒られたことがあるんです。あらゆる手段を尽くしても私が起きないから、怒られるときにお母さんが泣いちゃったことがあって、「お母さんを泣かせるな!」ってお父さんに言われました。それが、唯一お父さんに怒られた言葉で、「あ、やばい!」って思いましたね。
――映画では、えりこと千花がSNSを通して心を通わせるシーンが印象的ですが、一方でSNSは、使い方によっては危険を伴い、決して簡単なものではありません。鈴木さん自身は、SNSで出会ったいい経験、もしくは失敗談はありますか。
鈴木:私、SNSに疎い世代なんですよ。31歳ですし、あんまりSNSで人と繋がってきた人生じゃないので、基本的にはオンラインというものを信じてないんです(笑)。でも、会えないファンの方が国を超えてメッセージをくださったり、コロナ禍で会えない状況でもメッセージが送れる環境があるという面では、SNSに感謝したことはあります。けどやっぱり、それこそ令和の不登校の子たちが、なぜ理由はないのに家にこもってしまうのかという原因の1つにSNSもあると思うので、良くも悪くも、救われもするし、立ち直れない理由にもなると思うので、難しいですね……。デジタルデトックスが必要だなと思います。
――映画では「心のオアシス」としてBL漫画が描かれていました。主人公のセリフでもBL漫画の感想をオタク特有の早口言葉で語る場面がありましたけれど、BLの世界についての知識は元々おありだったんですか。
鈴木:それが全然なくて……。でも撮影セットとしてえりこの部屋にあるBL漫画は全部本物だったので、空き時間に役作りとして本を開いて読んでみました。けっこう刺激的なものから、ただただ美しいだけのものもあって、ハマる人の気持ちもめちゃくちゃわかるなって思いながら読みました!
――そうなんですね! その「ハマる気持ちがわかる」というのは、言える範囲で構いませんが、具体的にどういった部分だったのでしょうか。
鈴木:作品内に敵がいないんですよね。いや、あくまで私の見解ですよ。どっちも男性なので、どっちに感情を入れても、同性がいないから敵にならないじゃないですか! そして美しい。大体BLに出てくる男性って美青年同士のものが多いので、1つのファンタジーとしても見られるけれど、でも、リアルで美しくて。「普段こうなのに、2人のときはこう」っていうギャップも見えてきて、それもすごく重要なラインで……、あれ、私なんでBLのことこんなに話してるんだろう(笑)。そう、そのギャップが見えることも重要で、日常生活では見られないからこそときめく、というのはものすごく感じて、かなり特化した世界なんだと思います。あれを日常に求めるのは難しいというか。だからBLの実写化も増えてますけど、それにハマる方々の気持ちもすごくわかるな。「そこからしか得られないもの」がありますよね。
◆いつ自分を振り返っても発言に嘘がないように
――ものすごく詳しい解説をありがとうございます(笑)。「敵がいない」……新しい視点でした。少し話題を変えまして、鈴木さん自身についてもいくつか質問をさせてください。鈴木さんはハロプロさんに限らず、最近ではFRUITS ZIPPERの櫻井優衣さんなど、多くの方から「アイドルが憧れるアイドル」として名前が挙がる存在です。ご自身の魅力をキープするために意識していることや、やっていることはありますか。
