「あの子は開拓者」村上宗隆がホワイトソックスと契約合意 恩師・坂井氏明かす “15歳から変わらぬ貪欲さ”
「本当に良かった…」
熊本県の九州学院高校出身、ヤクルトスワローズの村上宗隆選手がシカゴ・ホワイトソックスとの契約に合意したと球団が発表しました。
ヤクルトスワローズからポスティング制度でアメリカ・メジャーリーグへの移籍を目指していた村上選手、契約内容は2年総額3400万ドル(約54億円)、背番号は「5」です。
村上選手は史上最年少の22歳で三冠王に輝いた2022年のオフに将来的なメジャー挑戦を表明していました。
九州学院高校時代の恩師、坂井宏安さんは電話インタビューに応じ、教え子の新たな門出について愛の溢れるエールを送りました。
九州学院高校元監督 坂井宏安さん
「本当によかったなと思ったんですよ。高校の時も、あの子は『12球団どこがいい』といった希望を一切口にしませんでした。どこに決まっても、そこが1番の縁があった場所なんだと。今回もオファーがあった所が、彼にとって1番の場所ですよ」
高1から変わらぬ「貪欲さ」
高校時代の恩師 坂井宏安さん
「高校生の時から、ものすごく練習できる子。自分がうまくなること、プラスになることには貪欲な子でした。今離れたところで見ていても変わらないと感じます。そして吸収する力がある。高校1年生から4番打てたし、守ることもできた。プロに入っても、1年足らずでやったことのないサードを指導者の人たちの力もあって対応できた。上のレベルに合うように対応できる」
また村上選手は今季怪我で戦線を離脱する場面もありましたが、坂井さんはそれについても「ちょっと練習のやりすぎよね」と話しながらも、前向きなメッセージを送ります。
「あの機会(怪我)が今後に生きてくるんじゃないかな。バットを振れない時期に下半身を鍛えるとか、考え方を見つめ直すとか。今まで前へ前へってやってきたことを、今度は見つめ直すことが本当にできたら、いい経験にしてもらいたいからね」
「ヤクルト球団にありがとうと言いたい」
高校時代の恩師 坂井宏安さん
「あの子が入って先輩たちに恵まれ、優勝することもできた。WBCで優勝の一員としてやれたことも彼の自信になってる」
「彼は『ヤクルトの山田(哲人)くんも中村(悠平)くんも石川(雅規)くんも、すごくいい先輩だ』といつも帰ってきて言う。人に恵まれてる。それはやっぱりあの子の人柄だと思う。野球人として、人間形成はできてるから、それを生かして異国の地で頑張ってもらいたい。悩んだときは、相談できる仲間は野球界にいっぱい居るから。心配したら、どこまで心配していいかわかんないですよ。不安もあるけども、期待の方が大きいから」
「2年経ってもまだ27歳よ。これから日本からメジャーを目指すぐらいの年齢じゃないですか。それをやらせてもらえるって、ヤクルト球団に『ありがとう』って言いたいぐらいです。ずっとパイオニアとして、開拓してきた男だからね」
ホワイトソックスは今シーズン低迷し、チーム再建の真っ只中。村上選手の力が請われています。
