(26日)
 東京市場で、ドル円は乱高下した。156.37円付近まで上昇した後、ロイター通信が「日銀がタカ派姿勢を復活させ12月利上げを意識」と報じたことで急速に円買いが進み、一時155.65円まで急落した。しかし、利上げによる国債利回り上昇懸念もあり円買いは続かず、その後は156円台前半へ戻した。豪ドルやNZドルは、それぞれの国内要因(豪CPI加速、NZ利下げ織り込み済み)により対円で上昇した。

 ロンドン市場は、円売りが再燃した。日本政府の補正予算案で11兆円超の国債発行方針が伝わると、財政悪化懸念から円が売られ、ドル円は156.60円近辺まで上昇した。クロス円も連れ高となり、ユーロ円は181円台、ポンド円は206円台へ乗せる場面があった。英秋季予算案発表を直前に控え、ポンドは英予算責任局(OBR)の予測などを巡り対ドルで激しく振幅するなど、方向感の定まらない神経質な展開となった。

 NY市場では、ドル円は米新規失業保険申請件数の好結果を受けて一時156.75円付近まで買われたが、感謝祭を前に様子見ムードが広がり、156円台半ばで伸び悩んだ。市場ではFRBの12月利下げがほぼ確実視されている。注目された英秋季予算案では220億ポンドの財政余力拡大や増税が発表され、ポンドは買い戻し優勢で1.32ドル台を回復した。ユーロドルも1.16ドル台へ一時上昇するなど、ドル売りの流れも一部で見られた。

(27日)
 東京市場では、ドル円が昨日の上昇から一転、米感謝祭前の調整売りで一時156円を割り込んだ。その後、野口日銀審議委員が利上げに慎重な姿勢を示すと、イベント通過に伴う買い戻しで156円台を回復した。午後は155.80台で底堅く推移した。クロス円は調整主体で、ユーロ円は180円台後半、ポンド円は206円台後半でのもみ合いとなった。ドル相場はドル売りの流れが見られたが、ユーロドルは1.16ドル台回復後に伸び悩み、ポンドドルは1.32ドル台後半へ上昇するなど、まちまちの展開だった。

 ロンドン市場は、NY市場の感謝祭休場を控えたポジション調整により、ドル買い戻しが優勢となった。ドル円は156円台前半へ反発し、ユーロドルは1.16台割れから1.15台後半へ、ポンドドルは1.32台後半から1.32台前半へと反落。特にポンドは、前日の秋季予算案を受けた買いから一転して売り戻され、英国債利回りも上昇。財政計画への不透明感や、インフレ低下見通しによる英中銀の利下げ観測が意識されている。ユーロ円は181円を挟んだ振幅。ポンド円は207円付近から206円台半ばへと軟化。欧米株は模様眺めで小動き。

  NY市場は感謝祭の祝日のため休場。

(28日)
 東京市場は、取引が閑散。ドル円は156円前半中心に50銭程度の狭い値幅で推移した。 156.58円まで上振れ後、156.10円まで下げ、前日NY終値156.31円を挟み方向感欠く動き。 米感謝祭・週末要因で海外動意薄く、東京時間は模様眺めムードが広がった。年末商戦警戒も、現時点では手がかりは限定的。​ユーロ円は181.52円、ポンド円207.21円、豪ドル円102.31円まで強含み後に押し戻しされている。 ドル円同様方向性は鈍いが、ユーロ円180.86円まで下落しユーロ売りが目立っている。

 ロンドン市場は、ややドル買いの動き。ユーロドルは1.16付近から1.1550台へと軟化。ポンドドルも1.32台前半から1.32近くへとじり安の動き。昨日の米感謝祭までに見られたドル安の流れに対してポジション調整が入る格好となっている。その中でドル円は東京市場での156.10-156.58までの振幅の後は、値動きが収束している。156.30付近と前日終値近辺に張り付いている。クロス円はドルストレートでのドル買いの影響で何か。ユーロ円は181円台から180円台後半へ、ポンド円は207円台から206円台前半へと下押し。このあとのNY市場が感謝祭翌日のため株式・債券ともに短縮取引となる。流動性の枯渇が予想されるなかで全般に動意薄となっている。

 NY市場でドル円は、朝方の下げから反発した。156.00付近を瞬間的に割り込む場面もあったが、すぐに156.40付近へ反発。その後、再び156.00付近をトライするも156.20台へ戻すなど、値幅自体は限られたものの、やや不安定な値動きとなった。感謝祭翌日で市場参加者が少なく、やや荒っぽい動きが見られた。他通貨では、ユーロドルが1.16台を回復。ロンドン市場までのドル買いに対する調整が入った。同様にポンドドルは1.3255まで上昇した。クロス円も堅調で、ユーロ円は朝の180.50付近から181.20台まで反発、ポンド円は206.20割れから206.80付近へと上昇した。株式市場ではダウ平均が5日続伸。寄り付きから小幅高で始まり、その後上げ幅を広げる力強い展開を受けて、リスク選好の動きが広がった。