女性の尊厳を踏みにじる“触れない痴漢”が多発…卑劣すぎる実態と被害者の叫び。「触れていないからセーフ」では済まされない
◆不快度MAXなのに声を上げにくいジレンマ
埼玉県在住のOL・西田京子さん(仮名・33歳)も被害者の一人だ。それは満員電車での出来事だった。
「毎日なぜか近くに立つ20代の男性がいました。イケメンですが、必ず私の真後ろを陣取り、束ねた髪に鼻先が触れるほど顔を寄せてくる。電車が揺れるたびに、わざと体を合わせながら鼻を埋めてくるような動きで……。最初は偶然かと思いましたが、繰り返されるうちに『これは匂いを嗅いでいる』と確信しました。気持ち悪くて距離を取ろうとすると、今度は正面に回り込んできて、私の顔のすぐ近くで堂々と嗅いでくる。嫌がれば嫌がるほど仕掛けてくる執念深さがありました」
「ぼーっと立っていたら、後ろから耳元にフーッと息を吹きかけられました。振り返ると、40代のサラリーマン。臭い息を浴びせられたと気づいた瞬間、背筋が凍りました」(デパート勤務・大島京さん・仮名・29歳)
◆視線×エア揉みの恐怖
さらに、“視線”という形での加害もある。
「この前、仕事帰りの電車で、ふっと“嫌な視線”を感じたんです。無精ひげの30代ぐらいの男性で、手のひらに大きめのマシュマロ、指先にピンク色の飴玉サイズのグミ……。たぶん“疑似おっぱい”なんです。私の乳房付近を凝視してニヤニヤしながら、グミを指先で転がしていて……。気持ち悪さに吐き気がして、隣の車両に行ったのに、後をつけて追ってきたんですよ」(パティシエ・飯島美佐江さん・仮名・33歳)
嗅ぐ、息、視線――いずれも体には触れていない。だが、女性にとっては明確な加害であり、心に深い傷を残す。
勇気を出して「NO!」の意思を示しても、加害者は「触っていない」と居直り、しらを切り続ける。こうして日常の空間がじわじわと恐怖に塗りつぶされていくのだ。
◆デジタル痴漢はなおも多い
さらに露骨なのが、公共空間で女性に性的な画像や映像を「見せつける」痴漢だ。なかでも近年増えているのが、iPhoneのAirDrop機能を悪用した“エアドロ痴漢”である。
「電車で座っていると、突然スマホに“AirDropで受信しますか?”と通知が出てきたんです。送り主の名前は“犬好きペコちゃん”みたいなニックネーム。開いてみたら、男性器のドアップ画像で……。周りの誰が送ってきたのかは特定できず、電車を降りるまでずっと背筋が凍っていました」(販売員・香田ゆかりさん・仮名・27歳)
不特定多数に一斉送信できるため、誰が加害者なのか突き止めにくく、被害者は泣き寝入りを強いられやすい。公共空間で強制的に卑猥画像を見せつける、まさに“デジタル痴漢”だ。
◆アナログの「見せつけ行為」もまだまだ多発
だがアナログな「見せる痴漢」も依然として後を絶たない。
「席に座れてラッキーだと思ったら、隣の50代の男がすっとエロ本を広げて『見てくれ』とでも言うような角度で私に開いてきたんです。内容はギャルが男性器を咥えている過激なもので、駅に着くまでの数分間ずっと見せつけられました。私は痴漢被害に慣れていたので逃げずに証拠として状況を撮影したんですが、反対側の隣の席に座っていたサラリーマンはドン引きして離れていきました」
もはや、痴漢どころかわいせつ行為ではあるが、自慰行為を直接見せつけるという事案も少なくない。パート勤務の田中百合さん(仮名・30歳)はカフェでおぞましい体験をした。

