「散らからないリビング」になる家づくりのコツ。“造作収納”で子どもが自然に片付ける空間に
1年前に3LDKの注文住宅を建てた日刊住まいライター。「片付けが苦手でも、すっきりとしたリビングを保ちたい」という思いから、リビングに造作収納を取りつけたところ、多くのメリットを感じているそう。ここでは、ライターが1年住んで感じたメリットとこだわりのポイントについて語ります。

収納の少なさが気になるリビング

筆者は、夫、2歳の娘の3人家族。1年前に3LDKの注文住宅を建てました。
工務店との打ち合わせの際に間取り図を見て気になったのが、リビングの収納の少なさ。キッチンはカップボードやパントリーなど収納にこだわった一方で、リビングの収納は小さめの収納が2か所しかありませんでした。
私も夫も、もともと片付けが得意ではありません。以前住んでいた賃貸住宅はリビング収納が少なく、リビングにものが散らかりがちな状況が続いていました。
だからこそ、「新居ではいつでもきれいな部屋を保ちたい」という思いが強く、新たに収納スペースを設けることを決意しました。
収納を追加するために取り入れた「造作収納」

収納場所として検討したのが、キッチンの周辺です。
当時、腰壁があり、調理中の手元が隠れる立ち上がりタイプのキッチンか、腰壁のないフルフラットタイプのキッチンのどちらを採用するかで悩んでいました。
フラットなタイプのキッチンは前面が収納になっているタイプが多い印象でした。一方、立ち上がり型のキッチンは収納がないものがほとんど。
そこで、「リビング側からキッチンに置いている調味料やコンロ周りなどをなるべく隠したい」「リビング側に収納を追加したい」という2つの要望を工務店に相談。
すると、前面に収納がない立ち上がりタイプのキッチンに、造作収納を取りつけることを提案してくれました。
1年住んでみて感じたメリットは、以下の3つです。
メリット1:リビングに統一感が生まれた

造作収納の扉には、カップボードと同じブルーのアクセントカラーを採用。天板には床にも使っている杉の無垢材、左右の壁にはリビングの壁と同じ漆喰を取り入れ、空間全体に統一感をもたせました。
リビング全体に使われている素材や色と統一させることで、自然にリビングになじんでいます。既製品の家具ではなかなか実現できないような理想のデザインに仕上げられたのは、造作収納ならではのメリットだと感じます。
メリット2:「取り出しやすさ」と「すっきり見え」を両立

ニッチと扉がついた収納を組み合わせることで、見せる収納と隠す収納の両方を取り入れました。
ニッチには、普段よく使うティッシュやハンドクリーム、アクセサリーなどの小物を置いています。ニッチの高さは、ティッシュを置いても取り出しやすい15cmに設定。取り出しやすさと見た目のすっきり感を両立できました。
メリット3:子どもに「片付け習慣」が身についた

扉つきの収納は、3つのスペースに分けて設計。なかには棚板を設置し、それぞれ私、夫、娘の個人的なものを片付けるスペースになっています。
収納したいものに合わせて高さを変えられる可動式の棚板を採用することで、ものを入れてもすっきりとした印象になり、使い勝手も抜群です。
“自分専用の収納スペース”ができたことで、娘に片付けの習慣が身についたことも大きなメリットです。自然と「自分の場所に自分で片付ける」という意識が芽生えたようで、自主的に使わないオモチャを片付けるようになりました。
造作収納は、家族のライフスタイルやリビングの使い方に合わせて自由にデザインできる点が最大の魅力。造作家具も取り入れながら、理想の家づくりをかなえてみてはいかがでしょうか。
