「私を熱狂させてくれる」“クラブ史上最高額”でドイツ移籍の日本人MFに指揮官も期待。スタメン奪取の可能性は高い【コラム】
2023年に移籍したベルギーリーグのシント=トロイデンでは47試合に出場。負傷離脱することなく、特に2シーズン目はイエロー累積で出場停止だった1試合を除いて全試合でスタメン出場を果たした。
シュツットガルトも獲得に興味を示していたということもあり、藤田の実力は高く評価されている。350万ユーロの移籍金はクラブ史上最高額での補強。ファンからの期待も膨らむ。
これはザンクトパウリのアンドレアス・ボルネマンSDのコメントだ。監督のアレクサンダー・ブレシンも続く。
「特にジョエルで私を熱狂させてくれるのが、彼の持つ勇気と明確さだ。非常にアクティブに動き出すし、スペース感覚にも優れている。ボールを回収し、丁寧なパスで展開できるんだ」
ブレシンの言葉は芯をついている。まさにザンクトパウリに足らなかった要素をもたらしてくれる選手として、高い期待を寄せられているからだ。
昨季は守備の堅さではリーグ2位だったものの、とにかく得点がリーグ最少で、極端に少ないことが悩みの種だった。守備組織の堅牢さとボール奪取プロセスに優れながらも、そこから確かなチャンスへつなぐところに課題を抱えていた。シーズン28点は少なすぎる。
だからこそ注目されているのは、藤田がタイミングのいいインターセプトでボールを奪取し、勢いそのままにゴール方向へとボールを運ぶことができる点だ。
昨季のベルギーリーグにおけるセントラルMFで、藤田はボール奪取回数が最も多かった選手の一人だ。ボール奪取後、すぐ前線に鋭いパスを送るのを得意とする。
これはザンクトパウリが志向するサッカーとばっちり合致する。
「監督はいつも、ハイインテンシティでハイクオリティなサッカーをするようにいってきます。サッカースタイルとして好きですね。チームにいいテンポとダイナミックさをもたらせると思う」
ドイツメディアにそう語る藤田の加入でカウンターからのチャンス頻度とクオリティが上がれば、おのずと得点機会も増えてくるはず。
スタメンチャンスは高いが、与えられるものではない。確かな存在感を継続的にアピールして、ブンデスリーガで躍動した姿を見せてほしい。
文●中野吉之伴
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